第52話
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て苦笑した後ふと呟いたヴィヴィの言葉が気になったリィンが呆けた声を出したその時
「ヴィヴィ君、ここにいたのか!」
「やばっ……」
「貴方は確かクロスベルタイムズの……」
別の新聞記者の男性がヴィヴィに近づいてきた。
「ああ、貴方もいましたか。ヴィヴィ君、提携してるんだから独断専行はどうか勘弁してくれ。君にしたって、強引に割り込んだ手前、問題を起こしたらマズイんじゃないか?」
「うっ、それは……はあ、わかりました。インタビューまで大人しくしてます。」
新聞記者の指摘に痛い所を疲れたヴィヴィは疲れた表情で肩を落とした後リィンに別れを告げて去って行った。
(うーん、あのバイタリティは見習うべきだが………しかし気になる事を言ってたな。エステル達がクロスベル帝国内で活動していながら、ギルドも警備に協力している今回の交流会の警備に参加していないなんて……それによく考えたらロイド達の件もそうだな………”西ゼムリア通商会議”で実際に襲撃を許してしまった件を考えると、万全を期してロイド達も警備に参加させるべきなのに、どうして出張を……)
ヴィヴィと別れたリィンは考え込んだ後気を取り直して見回りを再開し、非常階段付近に近づくと聞き覚えのある娘の声が聞こえてきたため立ち止まった。
「――――それにしてもまさか貴女が第U分校に入ったなんて……」
(この声は……)
声に気づいたリィンが見上げると、ミュゼがリーゼロッテ皇女とリーゼアリアと共に会話をしていた。
「……アルフィン皇女殿下からの手紙が来るまで全然、知らなかったわ。てっきりフォートガードの女学院に移ったと思っていたのに……」
「ふふっ、手紙の方ではそこはボカしていましたから。それとなくヒントも散りばめていましたけど。」
「ふう、貴女ときたら相変わらずというか……わざわざフォートガードに届いた手紙をリーヴスに転送させたのね?」
驚いている様子のリーゼアリアに小悪魔な笑みを浮かべて答えたミュゼの様子に呆れた様子で溜息を吐いたリーゼロッテ皇女はミュゼが行った行動を確認した。
「うふふ、ちょっとしたスパイ小説みたいでしょう?お二人を心配させたくないのが半分、驚かせたかったのが半分ですね♪とは言っても姫様のお陰で、お二人が驚いている所を見れなかったのはちょっぴり残念でしたが♪」
「心配させたくないって……心配に決まってるでしょう。」
茶化している様子のミュゼに対してリーゼアリアは真面目に答えてミュゼに近づいてミュゼの頬を優しく撫でた。
「ぁ………」
「……でもよかった。返事がいつも遅かったから何か起きているのかと思って。………ただでさえ何の力にもなってあげられなかったから……」
「……わ
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