第52話
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制限が付きまとうっつーか。」
「いずれにせよ、あと30分ほどで晩餐会も終了しそうですね。」
その後、晩餐会は滞りなく終了し……メンフィルとエレボニアのVIPメンバーを市内の迎賓館に送る準備が整うまで、しばらく待機する事になるのだった。
「―――自由行動は34Fのみ許可する!招集をかけられたら速やかにここに集まるように―――解散!」
ミハイル少佐の号令で解散した第U分校のメンバーがそれぞれ部屋を出たり部屋に残って談笑している中ミュゼはリィンに意味ありげな視線を向けて退出し
(……?まあいい、時間はあまり無さそうだが俺も少しばかりフロアを回ってみるか。)
ミュゼの視線に気づいたリィンは首を傾げたがすぐに気を取り直して見回りを始めた。
「まったく……話を聞いていなかったのかね?」
リィンが見回りをしているとミハイル少佐がトールズ本校の卒業生の一人である新聞記者――――ヴィヴィに注意をしていた。
「マスコミ関係者は許可が出るまで控室で待機と通達されただろう。」
「いや〜、あはは……別にVIPの方々に近づこうとしてたわけじゃなくて。警備関係や、第U分校の皆さんにインタビューでもと思いまして。あ、第Uのアーヴィング主任教官って鉄道憲兵隊からの出向なんですよねっ?せっかくなので今回の件で一言―――」
「ええい、いいかげんにしたまえ!」
「ヴィヴィ、やはり来ていたのか。」
注意してもなお食い下がってくるヴィヴィの態度に顔に青筋を立てたミハイル少佐が声を上げて注意したその時リィンがヴィヴィに声をかけて近づいた。
「あ、リィン君!やっほー!」
「なんだ、君の知り合いか―――………という事はメンフィル帝国の”特務部隊”の関係者、もしくはトールズ本校の……?」
「あ、帝国時報のヴィヴィっていいまーす。今年の春、トールズ本校を卒業したばかりで♪」
「むむっ………―――まあいい、シュバルツァー。ここは君に任せた。ちゃんと規則を守るように”お友達”に言い含めるがいい。」
ヴィヴィの正体を知ったミハイル少佐は唸り声をあげた後その場から去って行った。
「うーん……結構ハンサムだけどアタマの固そうな人ねぇ。」
「まあ、それは同意するが規則は守った方がいいな。下手をしたらタワーからつまみ出されるかもしれないぞ?」
「やっぱそうか〜……あわよくばVIPから直接話を聞きたかったんだけど。警備に絶対いると思っていたリィン君がお世話になっていた”特務支援課”出身のバニングス捜査官やルファディエル警視もそうだけど、今はクロスベル帝国内で活動している”ブレイサーオブブレイサー”達も警備の中にいなかったし……」
「え――――」
自分の注意に対し
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