第52話
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込んでいるユウナの様子を見たクルト達は小声で会話をしていた。
「なんだ、揃いも揃ってシケた顔してるじゃねぇか。」
するとその時アッシュがユウナ達に近づいてきた。
「なんだ、アッシュか。」
「……ふう、別に。君こそ何かようでもあるの?さっきからあちこち、ウロウロしてるみたいだけど。」
「ああ、何とか上手いことタワーから出られないかと思ってな。酒も出ねぇ席なんざとっとと抜けて綺麗なねーちゃんの店でも探しにいった方が建設的ってモンだろ?しかもクロスベル(ここ)はあのハーレム皇帝の政策のおかげで綺麗なねーちゃんが”イイ事”してくれる店もあるんだから、男なら誰でも興味があるってモンだろ?クク、なんならお前らも一枚噛むかよ?」
「……やれやれ。前の演習で怒られただろう?」
「って、そもそも女のあたし達がそんな店に行ってどうするのよ!?」
アッシュの誘いに冷や汗をかいて脱力したクルトは呆れた表情で、ユウナは疲れた表情で指摘した。
「はは……生徒達も一応、リラックスできているみたいですね。」
「ま、常に気を張っているよりもよっぽどいい状況には違いないな。」
「フン、自覚が足らんな。演習地に戻るまでが任務という気概を持ってもらいたいものだが。」
「クスクス、”お家に帰るまでが遠足”だものね♪」
「レ、レン教官……意味が微妙に違うような気がするのですが……」
リラックスしている生徒達を見たリィンとランドロスが微笑ましく見守っている中呆れた表情で文句を言うミハイル少佐に小悪魔な笑みを浮かべて同意したレンの言葉にリィン達と共に冷や汗をかいて脱力したセレーネは困った表情で指摘した。
「そう言えばこの後、両帝国のVIPの方々が移動するまではしばらく待機なんですよね。演習地は大丈夫なんでしょうか?お任せしちゃましたけど……」
「そちらの心配は必要ないだろう。預けたクロスベル帝国軍の部隊は”六銃士”がまだクロスベルが自治州だった頃”六銃士”によって鍛え上げられたクロスベル警備隊の精鋭との事だし、結社の動きも現時点では見られない。」
「ハハ、それもそうだな。しかし、護衛の件で思い出したがクレア少佐やあのレクターの姿はエレボニアのVIP達の護衛の中には見かけねぇな?」
トワの疑問に答えたミハイル少佐の答えに苦笑したランディはミハイル少佐にある事を訊ねた。
「彼らは国内で別の任務に当たっているし、そもそもエレボニア皇族の護衛任務を担当しているのは”衛士隊”だ。幾ら宰相閣下直属の部下とはいえ、そう易々と殿下達の護衛任務に介入すれば様々な問題が発生する。そちらは気にせず、諸君は諸君の役割を果たしてもらおう。」
「わ、わかりました。」
「やれやれ、どこまで行っても情報
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