第52話
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
二人はそれぞれ謙遜した様子で答えた。
「うふふ、リィンお兄さんの事だから後で旧Z組や特務部隊のメンツにも事情を話して、署名に協力してもらうつもりなのでしょう?」
「ハハ、やはり見抜かれていましたか。でしたら早速になりますがレン教官も署名に協力してくれないでしょうか?レン教官も”西ゼムリア通商会議”の時にアリオスさんに対する”借り”を返す意味でもせめて署名に協力してあげてもいいのでは?」
レンに指摘されたリィンは苦笑した後レンに問いかけ
「あら、そこでさり気なくレンにも署名に協力するように促すなんて成長したわね♪ま、リィンお兄さんの言う通り”風の剣聖”に”借り”があるのも事実だから、今の内にさっさと返しておいた方がよさそうだから、署名に協力してあげるわ。」
「やれやれ、そう言った素直じゃない所もあれから全然変わっていねぇな……」
「クスクス………」
リィンの問いかけに対して小悪魔な笑みを浮かべたレンの答えを聞いたランディは苦笑し、セレーネは微笑んでいた。
「あ、そうだミュゼちゃん。ちょっと聞きたいんだけど……リーゼロッテ皇女殿下と面識があったりするの?」
一方その頃\組の女子のクラスメイト達と食事をしていたティータはミュゼに質問をした。
「あら、どうしてですか?」
「その、さっき挨拶に伺ったときリーゼロッテ皇女殿下がミュゼちゃんやアルフィン皇女殿下が通っていた女学院に通っている話を思い出して……どうなのかなあって。」
「………ふふ、以前女学院でお見かけした程度ならありますけど。そういうティータさんこそオリヴァルト殿下のお知り合いだとか。あの赤毛の遊撃士の方との将来を殿下の演奏で祝福されたという噂も……」
「え〜っ、そうなの〜!?」
「オリヴァルト殿下がどうして……?」
「あの人、演奏とかやるんだ?」
「えとえと、そんな事はちょっとなかったような……ていうかミュゼちゃん?なんか微妙に詳しくない〜!?」
答えを誤魔化したミュゼに逆に質問されたティータが驚いてる中周囲の女子達は興味ありげな様子でティータに視線を向け、話の的になったティータは困った表情をした後恥ずかしそうな表情を浮かべてミュゼを睨み
「クスクス……」
ティータの様子をミュゼは微笑ましそうに見守っていた。
「ふう………」
(………ユウナさん。また、少し暗いですね。)
(殿下達との会話や”風の剣聖”の署名の件で少し気が晴れたかと思ったが……列車砲といい、ヴァイスハイト陛下といい、やはり気がかりは多いんだろうな。)
(そうね……何といってもどれもユウナが愛する故郷が関係しているものね。)
(……そういうものですか。)
同じ頃溜息を吐いて考え
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ