暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第21話 勝利の旗を上げるのは
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


野次馬等居たら、今の一撃で終わったと思うだろう。実際、ある意味エンディングにすらなり得る場面になるかもしれない。

だが

「…流石、聖十大魔道の一人だな」

小さな声で呟いたレッドに答えるのは、巨大な圧力になるであろう、聖十大魔道から放たれる恐ろしき魔力の上昇。

「…この私の顔に、よくも何発も痛めつけてくれましたねェ…黄金のサイヤ人…」

先ほどこの部屋の外まで吹っ飛んでいった男は、強い人間でも吐き気をさせる程の巨大な魔力をその身に纏いながらゆっくり、ゆっくりと空中に飛びながら戻ってきた。

「…やっぱ、アンタぐらいなら空も飛べるわな」

今の攻撃は間違いなくレッドの本気で繰り出されたラッシュだった。
普通の魔道士でさえ、立ち上がらなくなるほど――否、異名のある魔道士ですら倒れる攻撃だった。

だが、聖十大魔道クラスでは、それはリタイヤとさせる程のダメージにはならなかった――

「貴様…貴様だけは只では死なせたりはせんぞ…貴様もマカロフと同じようにィ…絶望を与えてから死なせてやる…」

「………できるのか?」

「…なんだと?」

「こんな大騒ぎを起こして、そして今度は死人すらも出そうとするアンタだ。この抗争も終わっちまえば、幽鬼も終わりだ。誤魔化そうとしても、何時かバレるかもしれねえ。いや…バレるだろうな、アイツが動けば」

「…ミストガンのことか」

この戦争で参加していない者といえば、ジョゼの中にはミストガンが思い浮かべた。
もう一人、最強と謳われたギルダーツも可能性にあるが、その者はまだ誰も達したことのない100年クエストに行っている。
その100年クエストは、もはや生還することをまず皆無。
高みに居るイシュガル四天王ですらも、不可能かもしれないあのクエストであるのなら尚更だ。

ならば、考えるべきなのはミストガンだろう。

「…まっ、アンタがオレを倒せたらの話しだけどな」

「―――まだこの私を倒せるとでもいうのか…貴様…ッ!!」

「倒せる」

ジョゼの殺気を含めた声音を怯みもせず、自分の額から流れた血をジャケットの裾で拭き取り、ジョゼに対して断言するレッド。

「今オレがなっているこの超サイヤ人は、やっと興奮状態を抑えて力を全て引き出せるようになっている。このまま鍛え続けたら、今日のアンタを超えれる」

「…どこまで私を馬鹿にすれば気が済むんだ…!!」

突然、レッドは今の自分がなっている超サイヤ人の説明に入り、その強さについてジョゼに教える。
将来、彼を超えれると皮肉げにも話して。

それを聞いているジョゼは狂気すらも感じるような魔力をレッドに撃つも、レッドは何事もせず片手
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ