第21話 勝利の旗を上げるのは
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、デッドウェイブは、サイヤ人の限界を超えた姿のレッドへと向かう。
「―――はっ!!」
だが、ジョゼのデッドウェイブはレッドの喝の入った声と共に弾き消された。
それをジョゼは驚愕する。
―――これは魔法ではなく、ただの気合でだと?
それは長年から来る勘からか、自身の魔法を防いた方法を理解した。
本来、魔法は只の気合で消されるほど弱いものではない。
それはイシュガル大陸にて特に優れ、そして強いとも言われている聖十大魔道の放つ魔法は手加減が入っていても強い。ジョゼの放ったデッドウェイブも強力だ。
ならば、それを気合で消したレッドは――
―――コイツ、聖十大魔道の領域に踏み込んだ、っていうことなのか!?
一般の魔道士と違って魔法だけではなく、あらゆる戦闘に関する事を特化した種族。
そして妖精の尻尾で限界を超えた形態の黄金…。
少なくとも、自身を打倒し得る可能性を持つサイヤ人――。
ジョゼは口で歯を強く噛み、ギリッと音を立てた。
先ほど爆発していった怒りがまたこみ上げていく。
「――これならどうだ!!?」
片手をまた金色の戦士となったレッドへと次々の闇の色をした魔法を放った。
数々の魔法がレッドのところへと向けられていく、が。
「甘ぇよ…!!」
「…フッ!」
黄金の魔力を底上げし、自身の最大の力であげた拳と、足でジョゼの放った魔法を次々横へと殴り、蹴りで弾く
そうなることを知っていたのか、ジョゼはレッドの懐へと忍び寄り、放ったまた別の手で先ほどより倍の威力になるエネルギーの魔法をレッドへと放出した。
「チィッ…ラァッ…!!!」
「何ィ……ッ!?」
巨大な魔法を受けてもなおレッドは耐え凌ぎ、体から感じる痛みを無視してジョゼへと向かった。
ジョゼは今の魔法で吹っ飛ぶと計算し別の行動へと移そうとしたが、レッドがその場で耐えてカウンターを仕掛けることが予想外だったらしく、すぐに距離を取ろうとするにはもう遅かった。
「オラオラオラオラオラオラ!!!オラァアア!!!」
「ぐ…ヌゥ…ハァ…ッ…グンファッ…!!?」
そして、ジョゼがレッドの動きが残像に見えるほどの拳から放たれる打撃の連打を顔面から強力なダメージを貰う
ジョゼはそのレッドから放たれる重い拳からのラッシュの一撃を一つずつに食らい、ラストの一撃で今までのより力を溜めた拳にて壁まで殴り飛ばされた。
皮肉にも、先ほど自身が緋髪の騎士を吹っ飛ばした崩れかけていた壁に。
当然、崩れかけていた壁もただの瓦礫へと化し、戦場となっていた部屋から青空が見えるようになった。
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