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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第21話 勝利の旗を上げるのは
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する程の実力。噂通りですねぇ…」

エルザたちがこの場から去ったとき、ジョゼは目の前にいる男を消して先程の続きをしようと攻撃力の高い魔法を放ったが、レッドはその魔法と同じ威力か、それ以上の威力の気功波(・・・)を放ち打ち消した。

しかし、それだけで終わらない。
封殺されたあとはまた別の魔法、自身の得意とする攻撃の魔法を放つもまた打ち消されてしまい、外にまで影響を作った。

それが―――

「聖十大魔道でもない貴方と天変地異を起こすとは思いもしませんでしたが…成る程、サイヤ人は規格外なのか…それとも貴方が特別なだけか」

ジョゼの声音は楽しそうに聞こえるが、内心は怒りでいっぱいになっていた。

だがかマカロフの下にいる魔道士相手に、自身が本気を出さなきゃならない状況になることに。
何の称号もない、只の戦闘民族――いや、戦闘民族だからだろう。

これまでジョゼの知識によるサイヤ人は、聖十大魔道になれる実力者が居たと彼が若かった頃に噂を聞いたことがあった。

今は自分が聖十大魔道になったことによってそれは気にするべきことではない、と考えるのだが…油断したら終わる、と彼の長年の直感が叫ぶ。

「それが…噂の高い超サイヤ人……貴方は――」

「遊びに来たんじゃねェんだよ、オレは」

次も皮肉げでありながら、自分が上だと語ろうとするジョゼの言葉を遮り、自身との対話を無理矢理止められたことに益々怒りを覚える。

だが、この男の声音はまた薄黒く、怒りを感じさせていた。

「アンタがオレの、オレたちの場所を襲った。ならアンタに対する手加減はしねえ…今からアンタをぶっ飛ばす、それだけが今オレがここに立っている意味だ。なら――」

―――これ以上、アンタと作る時間は必要ねえだろ


最後まで言っていないのに、その最後の言葉を聞いたような空耳をジョゼは聞いた。

そして――ジョゼは怒りを爆発させた。

誰よりも強く、そして上に立っているであろう自分に対してのその物言い、態度。
それだけで、自分を侮辱したのは間違っていない。
明らかにこちらを見る目は、人としてではなくゴミを見る目とはそう変わっていなかったから

「なら最後の言葉はそれでいいですね―――サイヤ人ッ!!私を、オレを侮辱したその罪!!その命!!魂を持って償わせてやるゥ…!!」

「アンタにやるモンはねぇよ。オレの魂をやンのは妖精の尻尾(フェアリーテイル)だけだ」

ここからが、本番の幕開けとなる――――。


最初に仕掛けたのはジョゼ。
その聖十大魔道と足り得るほどの魔法の才。努力、そしてその非常さは、レッドの驚異になる。
故に、彼がレッドへと向けた掌に放たれた魔法
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