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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十二話 一つの時代の終焉です。
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質な機械音声が沈黙を破った。ガタッ!!という音がした。一人の士官が血相を変えて、立ち上がっている。
「あんた、本気で・・・本気でやろうとしているのか?!」
「そうよ。さっきからそういっているでしょう?見てわからない?それとも耳まで聞こえなくなったのかしら?」
「何ッ!!??」
士官はブラスターを引き抜いた。シャロンはコンソールを操作し続けながら、
「私を撃つわけ?やめたほうがいいわよ。あなたの寿命がここで終わるだけだから。」
「俺は構わない!!あそこには俺の姉が、姉の家族がいるんだ!!」
「自由惑星同盟の軍人とあろうものが、一個人の家族を優先するとはね、愛国者団体が聞いたら、嘆かわしいという――。」
二筋のブラスターの閃光が指令室を走った。だが、司令席に座っていたシャロンの姿はない。代わりに胸を抑えながら倒れたのはくだんの士官だった。司令席脇に立ちながら、ブラスターを構えている手をシャロンは降ろした。
「まだいるかしら?この場で処刑されたい人は。」
居並ぶ者は一様に青い顔をしているが、誰も何も言わなかった。
「そう。」
短くそういうと、シャロンは再びコンソールを操作し始めた。だが、その手が止まる。
「気が変わったわ。」
シャロンはそう言うと、司令席から立ち上がり、出ていく。周囲の人間は安堵のと息を吐いた。土壇場で最高評議会議長は冷静さを取り戻したらしい。当たり前だ、バカげている等の声が飛び交ったが誰しもが本心で言っているわけではない。皆が安堵しきっていた。ティファニー以外は。
(これでフェザーンの運命は決まったわ・・・・。)
青ざめた顔のままティファニーの視線は美しく銀河に佇む惑星に向けられていた。
惑星フェザーン 防空局監視部――
「自由惑星同盟の奴ら、このフェザーンを消滅させるとか言っていますが、本当にできるんですかねぇ?」
「バカ言えよ、そんなことできるはずがないだろうが。フェザーンを滅ぼしちまえば、誰が奴らに資金を調達してやるんだ?同盟はフェザーンなしではやっていけないんだよ。それに、20億人の人間を惑星ごと吹き飛ばすなんて、そんなこと神様だってしないぜ。」
既に自由惑星同盟に主導権を奪われたことを、自治領主府は固く秘匿していたし、プライドあるフェザーン商人が周囲に漏らすはずもない。ただ、うねりのようにある種の「噂」が飛び交っているが、それとて確信的なものではなかった。
自治領主府が逃げ出した。そのことは既に大部分のフェザーン人が知っていたが、日がたつにつれ、時間そのものが一種の鎮静剤となっていた。何しろ一週間経過していたが、何一つ手出しをするわけではなかったからだ。
いったん混乱に陥ったフェザーン人たちは元通りの生活を取り戻しつつあった。
「そりゃそうですけれど。」
「それより、お前今度の週
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