第19話。変人の文化祭。
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」
「そんなことないで、ハンバーグのシロちゃん特製ソースはギガうまやったで。」
「へ〜。特製ソースだなんて、士郎君凄いのね。」
凛ちゃんに褒められて照れるシロちゃん。可愛いなお前。
「体育祭で思い出したけど、シロウに好きなもの作らせてシンゴばかりずるいわ。」
「別に作らせたわけじゃなか。優しいシロちゃんが、体育祭で激萎えだった俺を元気に出すために作ってくれたんや。」
「今日は姉ちゃんの好きなものもあるから安心してくれ。」
「ホント!?シロウだ〜いすき!!」
嬉しそうに士郎の腰にしがみつくイリヤ。
はたから見ると妹にしか見えんな姉ちゃん。
まずは水族館に行くことにした。理由は先に行くことで姉ちゃんが愚図るのを防ぐためである。
「凛ちゃん。水族館といったら何が好き?」
「ん〜。水族館行ったことないから分からないわ。」
「マジか。初体験やん。」
「そうね。初体験ね。」
「だってさ、シロちゃん。」
「いや、そこで俺に振られても・・・・」
凛ちゃん始めてか〜。俺は水族館っていったらサメとタコだな。
サメは言わずもがな。タコは動き方が面白い。
「シンゴ速く速く!!」
楽しみにしていたイルカのショーの席取りを急かすイリヤ。
「一番前より真ん中ぐらいが全体を見渡せていいやで?」
「一番前がいいの!!」
全く。お子ちゃまやのー。まぁ、来たばかりの頃と比べると大分大人になったか。
まだ駄々はこねるが、思い通りにならなくても癇癪起こさなくなったしな。
「知ってるか姉ちゃん。イルカさんは大きくなるとクジラさんになるんやで?」
「ほんと!?」
「嘘教えないの。」
「いやほんとやって。」
成長的な意味ではないが。
しばらくしてイルカのショーが始まる。まぁ何度も見たことある俺は、時々おおっ凄いじゃんと感心するぐらいだ。
例の如く俺の膝の上に座る姉ちゃんは、キラキラと目を輝かせてイルカのショーに釘つけである。
隣を見ると凛ちゃんも姉ちゃん同様に釘つけである。やるなここのスタッフ。凛ちゃんの感性を震わせたか。
ショーを楽しんだ後、水族館を見て回り、売店でイルカのぬいぐるみを姉ちゃんと凛ちゃんに買った。
俺に肩車されている姉ちゃんははご満悦の様子。でも俺の頭にイルカのぬいぐるみをグイグイ押し付けるのやめい。
海浜公園でシロちゃんの弁当を食べた後、食後の運動も兼ねてバッティングセンターに向かう。
シロちゃんは今日は大会前の休暇日なので、運動はしたくないから見学するとのこと。
我らが凛ちゃんはミニスカでフルスイングしてバカバカと打
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