『大事なもの』
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全て伝えた。ヤメて欲しい理由も、して欲しい理由も...。此以上は何も出来ん。
大事な大事なすみっコ守れなかったのは自分やって傷を負わすのが正しいかどうかも解らん。そんな経験無いに超したこと無い。大事なものは失わしたくない。傷付いて初めて解ることが在るのも事実。心の傷は人間を大きく変化させる。良くも悪くも。
悩んだ。ママは伝えた。全部。君が守れた筈のすみっコ達は、君が殺してしまうんやで。(※ぬいぐるみは大事にしてると命が宿るって本気で信じてる君。そして今は命が在る状態...)
大号泣...辛いよね、絶対殺したくないよね。大事な大事な宝物やもんね。解るよ。ママもこんなこと言いたくない。君のそんな顔も涙も見たくない。
出来るなら毎日、悪いとこは見て見ぬ振りして甘やかして怒ることなく笑ってたい。
でもそんな無責任な事、親ならしたらあかん。親じゃないから無責任な事出来る。
公共の場で他人に迷惑かけてるの見て見ぬ振りして怒らん親は、親じゃないんよ。単なる付き添いの人。
そうじゃなかったら狂っとるわ。
親として、人間として、本当に大切なことを教えるのは難しいかもしれんけど逃げたら終わり。親が足掻いてでも真摯に向き合わなどうすん。
ママは自分に言い聞かす。発破をかける。心を鬼にしてでも...嫌われても...我が子の為になるんなら。
できることなら、非常識な人間にならんように。むやみに他人を傷付けたり、迷惑をかけたりする人間にならんように。イタミの解る人間になるように。当たり前のことが当たり前に解るような人間になるように。守りたいものを守ろうとする人間で在るように...。
...って、やっぱり望み過ぎなんかな...。
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