第四十五話 二学期になってその四
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「心穏やかでこそよ」
「長生き出来るんですね」
「そうよ。それだけ精神的にストレス抱え込まないし」
「ストレスですか」
「これってあると重いでしょ」
阿波野君に確かなお顔でお話しました。
「だからね」
「心穏やかですね」
「特に怒らないこと」
「それが大事なんですね」
「そうよ。あとこんなことも言われたわ」
「こんなこと?」
「自分に変なこと言ってきたりする人もいるけれど」
阿波野君もその筈ですが不思議と嫌味さはありません。
「そうした人は何時の間にかいなくなるそうよ」
「いなくなる?」
「そう、会わなくなるらしいの」
「どういうことですか、それって」
「つまり親神様がお互いを会わない様にしてくれるの」
「そういうことですか」
「そう、それでいい人に出会える様にしてくれるの」
阿波野君に私が今そうじゃないかしらと考えていることをお話しました。
「お互いにとってね」
「そうですか。ただ」
「ただ?」
「嫌な奴に会うのもお引き寄せですね」
「そう、そこよ」
私は阿波野君の言葉に思わずすぐに言葉を返しました。
「ああはなるまいって思うわね」
「はい、反面教師ですね」
「そう、そうした人はね」
「ああはなるまいですね」
「そう思うから」
だからこそです。
「親神様もね」
「会わせてくれるんですね」
「そう、嫌な人になりたくないのなら」
私自身強く思うことです。
「そう思うわね」
「ああはなるまい、ですね」
「そういうものしょ」
「そうですね」
「何処でもいるけれどね」
嫌な人はです。
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