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ドリトル先生と奇麗な薔薇園
第四幕その六

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「肥料ですから」
「だからですね」
「そちらはいいです」
「ではこれからですね」
「はい、通路を奇麗にして」
 職員の人達でというのです。
「終わりましょう」
「それでは」
「いや、千世のお考え通りでしたね」 
 それで上手くいったというのです。
「お陰でこれで」
「虫の問題が解決して」
「これからもどうすればいいか」
 そこまでというのです。
「はっきりしました」
「それでは」
「総理事長にお話をしますので」
 学園の最高責任者であるその人にというのです。
「それでは」
「はい、そうしてですね」
「虫のことで先生も」
「特別ボーナスですか」
「それが出る筈です」
 間違いなくというのです。
「ですから」
「それをですね」
「結婚資金にでもされて下さい」
 先生に笑顔で言うのでした。
「是非」
「結婚資金ですか」
「失礼ですが先生は独身ですね、まだ」
「はい」
 このことはその通りと答えた先生です。
「そうですが」
「それならです」
「ボーナスはですか」
「結婚資金にされて下さい」
「いえ、それはないです」
 先生は園長先生に笑って返しました。
「僕には」
「結婚はですか」
「恋愛もです」
 こちらもというのです。
「一度もです」
「ないですか」
「はい、ありません」
 こう言うのでした。
「そうした人間ですから」
「結婚はですか」
「絶対にです」
 それこそというのです。
「ありません、ですから」
「それで、ですか」
「ボーナスは嬉しいですが」
「結婚資金にはされず」
「はい」
 そしてというのです。
「普通に貯金します」
「そうですか、しかし」
「しかし?」
「私が思うにです」
 園長先生は先生を見て言うのでした。
「先生は素晴らしい方なので」
「だからですか」
「いい人が必ず前に出られて」
 そうしてというのです。
「素敵な恋愛をされて結婚も」
「するのですか、僕が」
「はい、そして結婚生活も」
 それもというのです。
「素敵に過ごされる筈です」
「そうでしょうか」
「はい、間違いなく」
 太鼓判を押している言葉でした。
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