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ドリトル先生と奇麗な薔薇園
第四幕その五

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「あと定期的にここに来てもらうから」
「虫食べていいんだ」
「どの虫達も」
「そうすればいいんだ」
「これからも決まった時期に」
「食べてね、むしろそうしてくれると有り難いから」
 植物園の事情もお話しました。
「食べてね」
「うん、わかったよ」
「じゃあ今から食べさせてもらうね」
「それもお腹一杯ね」
「植物園の中にいる虫達を」
 鳥さん達は先生に笑顔で応えてでした、実際に植物園の中の虫達を食べていきました。そして夜もでした。
 先生は蝙蝠さん達に植物園の中に入って食べてもらいました、蝙蝠さん達も虫達を見て言うのでした。
「じゃあ今からね」
「この虫達を食べさせてもらうわ」
「そうさせてもらうね」
「是非ね、お昼は鳥君達が食べてくれたけれど」
 それでもというのです。
「まだね」
「僕達にもだね」
「ここに呼んでくれて」
「食べさせてくれるんだね」
「そうしていいのね」
「そうだよ、もう全部ね」
 まさに一匹残らずというのです。
「食べていいからね」
「うん、じゃあね」
「実際に食べさせてもらうわ」
「それも美味しく」
「そうさせてもらうわ」 
 蝙蝠さん達も頷いてでした、皆で植物園の虫達を超音波を放って飛びながら食べました。こうして一日で、でした。
 植物園の虫達は全部食べられていなくなりました、園長先生は先生にこの状況に満面の笑顔でこう言いました。
「有り難うございます、これで」
「植物園の虫の問題はですね」
「なくなりました」
 まさにというのです。
「とりあえずは、そして」
「これからもですね」
「定期的にです、これから人手も増えますが」
 植物園の職員の人達を多く採用してです。
「しかし」
「それでもですね」
「これは非常にいい方法なので」
「定期的にですね」
「アイガモや鶏達に来てもらって」
 植物園の中にというのです。
「食べてもらいます」
「それでは」
「はい、ただ」
「ただ?」
「糞が問題ですね」
 見れば結構鳥や蝙蝠の糞が落ちています、園長先生はそうしたものを見て少し苦笑いになってしまいました。
「お掃除をして」
「そしてですね」
「奇麗にしないと、ですが」
「それでもですね」
「糞の後始末はすぐに終わります」
 こちらはというのです。
「ですが虫は」
「そうはいきませんね」
「はい、汚れている部分を奇麗にするだけでなく」
「探してその都度駆除しないとですからね」
「大変ですから」
 だからだというのです。
「虫の害を思えば」
「糞位はですね」
「何ともありません、通路に落ちている糞を何とかして」
「植物のところに落ちていれば」
「それはかえって栄養になりますので」
 お花や草木達にとってです。
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