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空に星が輝く様に
263部分:第十九話 お化け屋敷その五
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第十九話 お化け屋敷その五

「あの、その」
 教壇のところで月美が言おうとする。だが誰も聞かずにめいめいが話をしているばかりだ。
 男のクラス委員も一応教壇にいる。しかし彼は発言せず書記に徹している。黒板であれこれと書くばかりだ。結果として月美一人で話の司会をしていた。
「それで四組の出し物は何がいいですか?」
「ああ、それね」
「出し物だよな」
 皆一応彼女の話は聞いた。
「それなあ」
「何か前に誰かお化け屋敷はどうかって言ってたよな」
「そうよね」
 そして誰かがこんなことを言って別の誰かが頷いた。
「じゃあそれでいいんじゃないか?」
「そうよね」
「面白そうだし」
「それでね」
「そうですか」
 月美は教壇からその話を聞いて俯いて頷いた。
「それじゃあそれで」
「それでいいじゃない」
 星華がここで素っ気無く自分の席から言った。周りにはいつもの三人がいる。
「西堀、後はあんたがやって」
「私ですか」
「そうよ、あんたクラス委員じゃない」
 だからだというのである。冷たい顔での言葉だった。
「だからよ」
「私がですか」
「お化け屋敷のレイアウトとか何を出すかとか」
「そういうのをですか」
「そうよ、決めておいてよね」
 完全に彼女に丸投げだった。
「いいわね、それで」
「あの、私は」
「何よ、文句あるの?」
「いえ、別に」
「なかったらそれで決まりね」
 星華は強引にそういうことにしてしまった。
「そういうことでね」
「わかりました」
「はい、じゃあ話はこれで終わりね」
 星華は完全に仕切っていた。クラス委員をほったらかしにしてだ。
「後は自由時間でいいわよね」
「うん、そうよね」
「それじゃあね」
「そうしよう」
 三人が星華の言葉に頷いてだ。既成事実にしてしまった。
 こうして月美は文化祭の自分のクラスの出し物のレイアウト等を全て自分ですることになった。それで放課後自分のクラスに残っているとだった。
「どうしたの?」
「愛ちゃん?」
「うん、私」
 椎名だった。そして陽太郎も一緒である。
「部活は行かないの?」
「誘いに来たんだけれどな」
 陽太郎はこう月美に言ってきた。
「今日は何か用事あるのか?」
「ちょっと文化祭のことで」
「文化祭?」
「はい、それで今日は」
 残念そうに陽太郎達に話す。
「駄目なんです」
「文化祭か。四組は何出すんだ?」
「お化け屋敷です」
 それだというのである。
「それなんですけれど」
「レイアウトやどんなお化けを出すのかなのね」
 椎名は月美が今書いているそれを見て言った。今彼女は自分の席に座ってそのうえでだ。書類の上にペンを置いていたのである・
 椎名はそれを見てだ。すぐに述べた
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