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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2104話
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んは末っ子を可愛がってるらしいからね。それだけに、妹との敵対心も置いておくんだろうさ」

 ラルの言葉に、シーマがからかうように告げる。

「で? 突撃機動軍と宇宙攻撃軍が揃うからって、何で俺が行く必要がある?」
「……前置きが長くなったな。ようは、その時にお前に会って貰いたい……そして、儂からの手紙を渡して欲しい者が集まる。また、それ以外にも今はまだそこまで有名ではないが、高い技量を持ったパイロットで尚且つ忠義に厚い者……ザビ家への忠義よりもスペースノイド全体について考えている者を……そして、ダイクン家に対しての強い忠誠心を持った者を、ルナ・ジオンに誘って貰いたいのだ」
「ちょっと待った。何故そこでダイクン家が出てくる? それも、ルナ・ジオン?」

 ラルの言葉に、シーマが不思議尋ねる。
 そう言えば、その辺はまだ言ってなかったか。
 ラルの方も色々と逸っていたのか、それとも最初からここでその説明をするつもりだったのか、どっちなのやら。
 ああ、でもミロンガ改の性能や俺の技量を見せつけたという事は、多分後者か?

「セイラ、そろそろいいんじゃないのか?」

 ラルの代わりにという訳ではないが、俺がセイラに向かってそう尋ねる。
 そんな俺の言葉に、セイラは小さく頷き……

「シーマ・ガラハウ中佐。改めて自己紹介させて貰います。私の名前は、セイラ・マス。ですが、10年前はこう呼ばれていました。アルテイシア・ソム・ダイクンと」
「……え?」

 セイラの言葉に、シーマにしては珍しく間の抜けた声を出す。
 いやまぁ、ダイクンに子供がいたというのはそれなりに知られている話ではあるが、だからとまさかその子供がこのような場所にいるとは、普通なら思えないだろう。
 それはコッセルもまた同様で、普段は厳つい顔がどこか間の抜けた顔になっていた。
 ギギギ、と顔を動かしたシーマの視線が向けられたのは、ラル。
 そうして数秒考え……やがて、納得するように小さく頷き、笑い声を上げる。

「あ、あははははははあは! な、なるほど。何だってあの青い巨星がこんなお嬢ちゃんに協力しているのかと思ったら……そういう事だったのかい!」
「うむ。シーマ中佐の考えている通りだ。アクセルと出会った姫様が儂に助けを求めてこられたのでな」
「あー……笑った、笑った。けど、幾らジオン・ズム・ダイクンの娘だからと言って、国を作るなんて戯言に協力して下さい、はいそうですかとはならないと思うけど……その辺の理由は聞かせてくれるかい? あたし達もその国……ルナ・ジオンだったか。それに協力するんだ。その辺を詳しく話して欲しいね。それと、ルナ・ジオンという名前から考えて、国は月に作るのかい?」
「正確には、月そのものをセイラの国にするという形になると思うがな
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