暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2103話
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ここで3機全てを撃破したかったんだが、こっちを追ってきていたシーマ以外の2機は撃破したものの、シーマだけはこちらの攻撃で撃破は出来なかったか。
 もっとも、シーマも今の俺の機動……寧ろ曲芸とでも呼ぶべき行動には驚いたのか、コックピットの直撃は防げたものの、左腕が破壊された判定が模擬戦プログラムで出ている。

『とんでもないね』

 と、左手を失った――あくまでも模擬戦プログラム上だが――シーマのザクから通信が入る。

「どうしたんだ? 通信は模擬戦が終了するまで封鎖するんじゃなかったのか? まぁ、降参するなら、それはそれで構わないけど」
『まさか。降参なんてしないよ。あたしがここで降参したら、アクセルに一矢報いる事すら出来ないじゃないか』
「なら、何でまた通信を送ってきたんだ?」
『さっきの機動で無茶をしたんじゃないかと思ってね。……まぁ、平気みたいだけど』

 俺の心配をして通信を送ってきたのか。
 なるほど。何だかんだと、シーマは面倒見がいいんだな。
 だからこそ、荒くれ者揃いの海兵隊を統率する事が出来ているんだろうが。

「俺にとってはあの程度、特に問題のない程度の動きだよ」
『そうかい。……なら、遠慮はいらないね。Gで身体の調子が悪かったなんて負け惜しみは聞かずに……良さそうだ!』

 その言葉と共に、ヒートホークを右手に持ったザクが、真っ直ぐこちらに向かって突っ込んでくる。
 俺もまたミロンガ改を真っ直ぐに突っ込ませ……お互いがすれ違った瞬間、ヒートホークの一撃を回避しつつ、ビームサーベルでコックピットを薙ぎ払い……模擬戦は俺の勝利で終了するのだった。
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