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ねここい
第3話
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早速知り合った蔵原に言われ、同じクラスの可愛い()へと視線を向ける。
「……!!??」
だがしかし、俺の目に映ったのは…………………猫!

自分で言ってて何言ってるか解らん!
つまりアレだ……大きい猫がうち(桜花学園)の女子の制服を着て歩いてる。
これでもなお、言ってる意味が解らん。

「いいね。この学校の制服はスカートが短いから良い!」
猫の種類に詳しくないが、多分シャム猫の巨大版が短いスカートのうち(桜花学園)の制服を着て歩いてる。あ、今席に座った。

俺は余りの光景に目が離せない……
猫は可愛い。うん、それは認める。
だが……巨大な猫(しかも二足歩行)は怖い!

恐怖とか疑問とか色々な感情で硬直していると、俺の視界に巨大な白い毛玉が映り込んできた。
何かと思いそちらに目を向けると……猫!!
あれはペルシャ猫か!? これまた巨大で二足歩行の白いフワフワした毛並みの猫が、優雅な動作で席に着く。

「ほぅ……お前も気になったか? これまた美女だよなぁ。ハーフかな? 金髪が美しいぜ」
はぁ!? ハーフって何だ? 猫と人間のか?
金髪!? 俺には白い毛玉にしか見えんぞ!

「あ、その()も可愛い!」
混乱の極みで蔵原の言葉が耳に入ってきた……
言葉に従い俺は視線を自分の席の左前に移す。

!!!!!!!
こ、こんな近くにも巨大猫!
先程の蔵原の言葉が聞こえたのか、俺の後ろの席をギロリと睨んで正面を向き席に着く。

因みにこの種類は俺にも解る。
巨大なアメリカンショートヘアーだ。
ただ怖い。こんなに近くに居られると、なお怖い。

蔵原は怖くないのだろうか?
先刻(さっき)から『可愛い』『美人』など、褒めているが猫好きから見たら可愛く見えるのだろうか?
俺は3匹の巨大猫を何度も見ながら、その恐怖に堪え忍ぶ。

「はーい、新1年2組の皆さん席についてー」
「きたーーー! 高校生活開始において、美人教師登場は最高の船出!」
美人教師? そ、そうか……担任が来たのか。

兎も角落ち着こう……
巨大猫に脅えてるのは俺だけの様だし、ここで騒いでしまってはクラス中から変な目で見られてしまう。高校生活開始直後から変人扱いは避けねば……

(ガタン!!)
平静を取り戻そうと心で誓い、身体を教壇の方へ向け視線を上げると……
そこにも巨大猫!!!!

今度は三毛猫!
だが制服は着てない。白いブラウスにモスグリーンのカーディガン。濃紺のタイトスカートに身を包んだ巨大で二足歩行の三毛猫が、教壇に立ちこちらを見ている。

「如何しました? 私は席についてと言いましたよ。何故わざわざ立ち上がるんですか?」
そう、俺は混乱醒めやらぬ中に現れた巨大猫に驚き立ち上がってい
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