第2話
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ょっと動くだけで艶容に揺れる大きな胸……視線を下げれば唯でさえ短い桜花学園の制服のスカートを更に短くしており、タックル時にはチラリと白い下着が……
黒のニーソックスは彼女の白い肌をより美しく飾っている。
「ゆ、幸……お前は日大のアメフト選手か? タックルが悪質すぎるぞ!」
「ごみ〜ん……でもリュー君が先に行っちゃうからぁ」
俺より悪質なタックルだったが男の方は倒れず踏み止まった。流石に俺の方が体重が重かったって事だろうか?
「か、彼女……かな?」
こんな美少女が俺に惚れるわけ無い、そう思うも“幸”と呼ばれた美少女がフリーなのかを確認してしまう。だが聞いてしまった理由はそれだけじゃ無い……この男、俺が言うのも何だが、そんなにイケメンではない。俺と同レベル……パッとした容姿じゃないんだよ。なのに何で、こんなに可愛い彼女が居るのか!?
「彼女じゃねーよ」
「ふっ、今はね」
ぞんざいに彼女否定されたにも拘わらず不敵な笑みを見せ男の腕に抱き付き歩き出す二人。
「おい。何時までそこに突っ立てるつもりだ? 入学早々遅刻するぞ」
彼女へのぞんざいな口調を俺にまで向けてはいるが、遅刻の心配をしてくれる彼氏。
悪い奴じゃないのかな?
とは言え……
学校までの数分間、イチャイチャを見せ付けられたのは苦痛だった。
長い長い校長先生の多分有難いお話しを終え、恙無く入学式が閉会し、割り当てられた新たな教室へと到着した。
ここに来るまで距離は兎も角、精神的に長い道程だった気がする。
如何して世の中の校長先生ってのは話しが長いんだろうか?
「よう、お前もこのクラスだったのか!」
誰もが思うであろう疑問をシミジミ噛み締めていると、後ろの席から気安く声をかけられる。
しかも聞き覚えのある声だ。
「や、やぁ……き、奇遇だねぇ」
何と俺の後ろの席には、今朝ぶつかった男が座っていた!
先方からは今朝の衝突について何も言ってこないけど、何だか気が引ける。
「俺“蔵原 竜太”ってんだ。何かの縁だし宜しくな」
「あ、どうも……俺は大神音彦です」
ワザとぶつかった罪悪感からか、何故だかコイツには敬語を使ってしまう……
とは言え、あの彼女は可愛かったので、同じクラスなのか尋ねてみる。
「あの……今朝の彼女さんは……同じクラス……なの?」
「だから彼女じゃねーって! 幸は隣の1年3組だ」
「あぁそうなんだ……」
ホント、頑なに彼女否定を続ける蔵原。
あんなに可愛いんだから認めちゃえば良いのに。
「ところでさ……このクラスって可愛い娘が多くね? ちょ〜ラッキー!」
何だコイツ……
あんなに可愛い彼女が居るの
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