第七千百五十話 悔いはない
[8]前話 [2]次話
第七千百五十話 悔いはない
イギリスはクロアチアに敗れました、ですがその試合の後で妹さんに言いました。
「あれこれ言わないでな」
「帰りますね」
「ああ、それがスポーツマンシップだろ」
だからだというのです。
「もう帰るぞ」
「今回は罰金処分にもなりましたが」
「それは恥ずかしいことだからな」
この自覚もあるイギリスです。
「二度とない様にしないとな」
「はい、その通りですね」
「それでな、決勝は行けなかったけれどな」
「選手の皆さんは全力を尽くされた」
「だからな」
それでというのです。
「胸を張って帰るぞ」
「そうしましょう、ただお兄様はスポーツは本当に真剣ですね」
「だからスポーツマンシップは守らないと駄目だろ」
それでというのです。
「そのうえで負けた、何処が悪いんだ」
「恥ではないですね」
スポーツで恥なのは卑怯なことや汚いことをしたことだというのです、イギリスはそう言ってグラウンドを後にしました。
第七千百五十話 完
２０１８・７・１２
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ﾍﾟｰｼﾞ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿ｻｲﾄ〜
利用規約/ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰﾎﾟﾘｼｰ
利用ﾏﾆｭｱﾙ/ﾍﾙﾌﾟ/ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ
お問い合わせ
2025 肥前のﾎﾟﾁ
しおりを解除