機動戦士ガンダム
2102話
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俺はミロンガ改のコックピットに乗り込み、機体を起動させる。
……背中のエナジーウィングが展開した様子に周囲が驚いていたが……まぁ、この世界の人間ならエナジーウィングは初めて見るんだし、しょうがないか。
ただ、S-11ミサイルもだが、エナジーウィングの刃状のエネルギーの射出は、この模擬戦のシステムがどう反応するのか分からない以上、使わない方がいいな。
そんな風に考えつつ、俺は模擬戦用のプログラムをインストールするのだった。
リリー・マルレーンから少し離れた場所。そこで俺は、12機のザクと向かい合っていた。
正式にはザクUと表現するんだろうが、ザクTが旧ザクと呼ばれている以上、取りあえずザクでいいだろう。
12機のMSを搭載可能というのは、それなりに結構凄いんじゃないだろうか。
ザンジバルU級だからか?
『アクセル、まずはお互いに相手の性能を確認するから、こっちの1機と戦ってみてくれるかい?』
シーマが通信を送ってくるのと同時に、1機のザクが前に進み出る。
ちなみに、ぱっと見た感じではシーマのザクだけが角が生えており、背中のメインスラスターと思しき物が他のザクよりも若干大きめだ。
恐らく、指揮官用のザクってところなんだろう。
「ああ、それで構わない。模擬戦用のプログラムも上手く動くかどうか、確認してみたいしな」
『そうかい。なら……まずは軽く様子見って事にしておこうかい。もっとも、あたし達を相手に自分よりも腕が上のパイロットはいないって言い放ったアクセルだ。当然、腕慣らしでも、楽に勝つ事が出来る筈だね?』
わざとオープンチャネルで言ったな。
明らかに、今のシーマの言葉で他のザクから感じられる敵意の類は大きくなった。
『じゃあ、いいかい? ……始めな!』
シーマのその声と共に、ザクは手にしたザクマシンガンの銃口をこちらに向け、次の瞬間、そこからペイント弾が発射されるのだった。
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