機動戦士ガンダム
2102話
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あって、その武器の性能を万全に引き出せるって程じゃないんだけどな。
「あー……取りあえず、艦船との模擬戦のシステムを流用すれば、問題は……ないね?」
シーマの視線が向けられたのは、その場にいる整備の人間と思しき相手。
「え? それは、えっとその……はい……」
何かを言おうとした整備員だったが、シーマにじっと視線を向けられれば、それに否と答える事は出来ない。
この辺り、シーマ様と呼ばれているだけあって凄いな。
整備員の男の様子に、シーマは満足そうな笑みを浮かべ……だが、そんなシーマに対し、整備員は再び口を開く。
「その、ただ……システムを修正したプログラムをそっちの機体にも入力する必要があるんですけど……」
「ん? ああ、そうかい。……アクセル、どうだい?」
「問題ない。何かの記憶媒体にそれを入れてくれれば、後はこっちでどうにかする」
これもまた、シャドウミラーの技術班だからこそ、出来た事だろう。
「え……その……」
「アクセルがいいって言ってるんだ。準備してきな」
そう言われると、すぐに整備員は忙しくプログラムの修正に掛かる。
それを見ている間に、俺はラル隊の面々からミロンガ改について色々と聞かれたが、性能は見れば分かると適当に誤魔化す。
やっぱり、こういう衝撃は何も情報がない状態で、でかいのを受けるのがいいだろうしな。
そんな風に考え……やがて30分も経たないうちに整備員が戻ってきて、1枚のディスクが渡される。
整備員の目が少し不安そうなのは、全く未知のMSに見えるミロンガ改に、その修正が上手くいくのかと、そういう事だろう。
ともあれ、何かおかしなところがあってもミロンガ改のシステムなら何とかなるだろうと判断し、早速コックピットに向かい……
「ちょっ、お待ちよ! アクセル、あんたパイロットスーツはどうしたんだい!」
俺がパイロットスーツを着ないで、そのままコックピットに乗り込もうとしたのを見て、シーマが咄嗟に声を掛ける。
……何だかんだと、そういうところがシーマは面倒見が良いよな。
そんな風に思いつつ、俺はコックピットに乗り込みながら、声を掛ける。
「問題ない。俺は生身で宇宙空間に出ても平気だからな」
「……それも、魔法の力かい」
唖然としつつ小さく呟いたシーマだったが、さて、どうだろうな。
たた、ネギま世界の住人なら、普通に生身で宇宙空間に出られるような奴は何人もいそうな感じがしないでもないが。
俺の場合は、純粋に人間じゃなくて混沌精霊だからなのだが……まぁ、これも魔法に関係する事だし、魔法の力と言えなくもない、か?
「ま、そんな感じだ。それより模擬戦だろ? お前達の……海兵隊の力を見せてくれ」
そう告げ、
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