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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2102話
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「いいんだよ、基本的にあたし達は突撃機動軍の中でも鼻つまみ者だからね。勿論正式な命令が下っている時に勝手な真似をすれば処罰されるだろうが、それ以外ではかなり自由にやらせて貰ってるんだ。……腐ったミカンってのは、少なければ少ない程にいいだろう?」

 そう言うシーマだったが、そこに卑屈な色はない。
 シーマにしてみれば、そんな馬鹿は相手にしていられないって事か。

「それで、アクセルの機体はどうしたんだい? そろそろ見せてくれてもいいと思うんだけどね」

 そんなシーマの言葉に、ミロンガ改を見た事のある者以外の面々が放つ興味深い視線がこちらに向けられた。
 ちなみに、何故エデンで話し合っていた俺が……そしてラル隊の面々までもがこうしてマハルまで来る事になったのかと言えば、俺の一言が原因だった。
 つまり、MSを使った戦闘で俺に勝てる相手はこの世界にはいないだろうと。
 自分でも口が滑ったとは思って……いない。
 何故なら、それは最初からこの展開に持っていこうと考えての発言だったのだから。
 シーマ率いている海兵隊が、俺の知識にある海兵隊と同じとは限らない。
 限らないが……シーマやその周囲にいる連中を見ている限り、基本的には間違っていないようには思えた。
 そのような相手の場合、基本的には話して理解させるよりも、最初にこちらの力を見せた方が手っ取り早い。
 シーマはそんな俺の目論見を理解していたようだが、意図して乗ってくれた。
 そんなシーマの態度が、セイラの作る国に一縷の光を見ているから……そう思うのは、都合の良い思い込みだろうか。
 ともあれ、海兵隊としてジオンの中でも屈指の練度を誇るらしいシーマ艦隊としては、そんな俺の技量がどれ程のものなのかと気になり、自分達の腕を俺に見せつける為に、現在出航の準備が進んでいた。……それこそ、ラル隊を含めて。
 そういう理由だけに、皆が俺の機体を気にしても当然か。

「お楽しみは、最後まで取っておいた方がいいだろ。それに、リリー・マルレーンだったか? この艦だって、格納庫に余裕がある訳じゃないだろうし」
「……ふん、あまり失望させないようにしておくれよ」

 結局そう言い……俺達はリリー・マルレーンに乗り込むのだった。





 驚いた事に、本当に何の問題もなくリリー・マルレーンはムンゾから出航し、サイド3だから大分離れた場所……それこそ、レーダーとかそういうのでも絶対に認識出来ないだろう位置までやって来る。
 数時間の旅路ではあったが、何だかんだとこのリリー・マルレーンは非常に快適だった。
 ラル曰く、以前に他のザンジバル級に乗った事があるが、乗り心地が格段に違うらしい。
 一応リリー・マルレーンはザンジバルU級って話だったし、その辺りも改修されてい
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