第5章:幽世と魔導師
第166話「逢魔時退魔学園」
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てたら負けるわ!ここは……!」
―――“弓技・閃矢”
「合流が先よ!」
天羽々斬を相手にしていた蓮達だが、鈴の言葉に一度下がる事に決める。
澄姫の援護で撤退し、すぐさま悪路王の方へ合流する。
「シッ……!」
式姫達の合間を駆け抜けるように、奏は加速を保ちながら牽制をし続ける。
……だが。
「ッ……!?」
それに追いついてくる式姫も存在した。
「速い……!!」
ギィイン!!
「っ……!(それに、強い!)」
追いついてきた式姫は、二人。
桃色の髪と羽をもつ少女と、槍を持ち金髪を束ねて下ろしているボーイッシュな少女。
“おつの”と“建御雷”と呼ばれる式姫だ。
特に、建御雷は椿と同じく分霊とはいえ神が式姫になった存在。
その槍捌きに、奏は思わず後退する。
「くっ……!」
―――“火焔旋風”
「ッ……!」
奏の速度に追いつき、おつのから霊術が放たれる。
それを即座に躱すも、そこへ建御雷が槍で攻撃してきた。
ギギギィイン!!
「っつ……!」
これ以上の加速を奏は出来ない。
以前の戦いで使っていた瞬間的な加速は出来るものの、これ以上は負荷が大きい。
ましてや、ここまで加速した奏に追いつく式姫を相手に面食らったのもある。
「『奏ちゃん!』」
「『なのは、助かったわ……!』」
間一髪の所で、なのはの援護砲撃が割り込む。
躱されはしたものの、その隙に悪路王たちと合流が出来た。
「ふっ……!」
ギィイン!!
鈴に襲い掛かっていた式姫を背後から斬りかかり、それを受け止めた所に鈴が一閃。
その式姫を倒す事に成功し、すぐに状況を確認する。
「……悪路王の鬼産み程度では抑えきれないわ。それに、貴女も戦ったみたいだけど、一際強い式姫達が残っているわ」
「一部の能力においては守護者に匹敵する者もいる」
鈴と悪路王の言葉に、奏は冷や汗を流す。
同時に奏が念話で上空の面子にも伝えていたが、それを聞いた司達も戦慄していた。
「(彼を助けに行く事もできないし、回復が得意な織姫は戦闘不能にされた。悪路王の鬼産みも、限りがある。……もう少し、味方がいれば……!)」
一丸となって式姫達の猛攻を凌ぎ続ける鈴達だが、それでも押されていく。
特に、織姫が戦闘不能となり、その守りをしているため余計に身動きが取れない。
「(まだ70人以上残っている!あの牽制も、そろそろ突破……)」
「くっ……!」
「(された……!まずい……!)」
帝の連続射撃に式姫達も対処してきたのか、徐々に帝に向けて霊術
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