第51話
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リィン達がエレベーターへと向かっていると近くの部屋の突如開かれた。
〜オルキスタワー・36F〜
「その様子だと、どうやら話は終わったようだな?」
「あ………」
「ヴァイスハイト陛下。」
「陛下もこちらの階に?」
部屋から出て来たヴァイスの登場にティータは呆け、アルティナは静かな表情で呟き、リィンはヴァイスに訊ねた。
「ああ、そろそろ招待客が会場に通される頃合いだからな。丁度いい、リィンとユウナ。二人は少し話に付き合ってくれ。個人的に話したいことがあってな。―――なに、時間は取らせない。」
「へ………」
「それは…………自分はわかりますが、何故ユウナにも陛下が個人的に話したい事があるのでしょうか?失礼ながら、お二人にはあまり共通点はないように思えるのですが……」
ヴァイスの頼みにユウナが呆けている中、リィンは戸惑いの表情でヴァイスに訊ねた。
「どちらかというと用があるのはユウナの方だ。リィンはユウナの担任教官だから、付き添いとしていてくれるだけでいい。」
「………一体あたしに何の用ですか?」
ヴァイスの説明を聞いたユウナは警戒の表情でヴァイスを睨み
「そう睨むな。さっきアルがエリィとメサイアの件でお前達に伝言をしただろう?生憎メサイアの時間に空きは作れなかったが、エリィの時間に空きが作れたから、エリィも交えた上で話し合いの場を設ける。」
「え………それじゃあ、エリィ先輩と会えるんですか!?」
「ハハ…………―――わかりました。すまないが、先に戻ってもらえるか?」
エリィと会える事に目を輝かせているユウナの様子に苦笑したリィンはセレーネ達を見回して指示をし
「ええ、わかりましたわ。」
リィンの指示にセレーネは頷いた。その後セレーネ達と一端別れたリィンとユウナはヴァイスと共に部屋に入り、それぞれソファーに座って向かい合うと扉がノックされた。
「―――エリィです。入室してもよろしいでしょうか?」
「あ………!」
「ああ、遠慮なく入って来てくれ。」
「――――失礼します。」
扉から聞こえてきた声を聞いたユウナが嬉しそうな表情で扉に視線を向けるとエリィが部屋に入って来た。
「お久しぶりです、エリィ先輩……っ!」
「ユウナちゃん……ええ、ユウナちゃんも元気そうで何よりね。――――それと、リィンも久しぶりね。」
「ああ、実際にこうして会うのは”碧の大樹”の件以来になるから1年半ぶりだな。」
嬉しそうな様子で駆け寄って来たユウナに微笑んだエリィは懐かしそうな表情でリィンに視線を向け、エリィに視線を向けられたリィンも懐かしそうな表情で返事をした。その後リィン達はソファーに座
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