第51話
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には遊撃士協会の関係者は当然として、クロスベルの有力者やクロスベル軍警察にクロスベル帝国軍、更には”特務支援課”出身の者達の名前があり、しかも”特務支援課出身の某一等書記官”は自身の外交のついでに他国の有力者達からの署名も集めているとの事だ。どのタイミングで署名をクロスベル帝国政府に提出してくるかわからないが………少なくても、俺達も無視できない署名を集め切るまでは署名を続けるだろうな。」
リィンの問いかけに対して静かな笑みを浮かべて答えたヴァイスはそのまま部屋から去って行った。
「”特務支援課出身の某一等書記官”って………ハハ、まさかエリィがそんな事をしていたなんてな。」
「フフ、外交方面は私だけじゃないわ。リーヴちゃんも自身の伝手を使って手伝ってくれているわ。」
ヴァイスが去った後苦笑しているリィンにエリィは微笑みながら答え
「リーヴ―――いや、リーヴスラシル公女殿下も署名活動を手伝っているという事はもしかして”エルフェンテック”の取引相手に加えてレミフェリアの市民や有力者達からも署名を集めてもらう為に……?」
「ええ、今はクロエちゃん達と一緒にレミフェリアで”クロスプロジェクト”の活動をしつつ、署名を集めてくれているわ。レミフェリア公国はかつて起こったバイオテロを解決したアリオスさんに感謝の証として勲章を授けているから、有力者達もそうだけど、多くの市民達からの署名も期待できると思うわ。」
「あ、あの……!もしかして署名活動を始めたのもエリィ先輩達――――”特務支援課”なのですか……?」
リィンの質問にエリィが答えるとユウナは真剣な表情でエリィに訊ね
「ええ。イアン先生が亡くなってからも、せめてアリオスさんの罪を軽くする為に私達に何かできる事はないかずっと考えていてね。ヴァイスハイト陛下が先程仰ったように二人がそんな痛ましい結果になってしまった理由は多くの人々の”意志”だから、それを逆手に取る事をロイドが思いついてくれたのよ。」
「ロイド先輩が……!」
「ハハ、さすが自分も言っていたように家系的に”諦めの悪さ”が取り得の一つだと言っていたロイドらしい提案だな。それで署名活動の状況は今、どうなっているんだ?」
エリィの説明を聞いたユウナが明るい表情を浮かべてある人物の顔を思い浮かべ、ユウナと同じ人物を思い浮かべたリィンは口元に笑みを浮かべた後話の続きを促した。
「帝都周辺――――つまりクロスベル市を含めたクロスベル地方に住んでいる人々の内およそ8割に当たる人数からの署名をしてもらえたわ。更にエステルさん達も署名活動を手伝ってくれていて、エステルさん達のお陰でクロスベル以外の支部の遊撃士達やエステルさんの父親やアリシア女王陛下を始めとしたリベール王国の有力者達から
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