第51話
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定”した者を”狩る”――――つまり殺害する事も任務の一つなんだ。」
「な―――――そ、それじゃあまさかワジ先輩が”碧の大樹”にロイド先輩達と一緒に攻略した本当の理由は……!」
「………ええ、星杯騎士団を束ねる12人の騎士――――守護騎士であるワジ君にも封聖省――――七耀教会からイアン先生同様”外法認定”されたベルを抹殺する指示が来ていたそうよ。実際にベルを殺害した人物はワジ君ではない別の星杯騎士だったけどね…………」
リィンの説明を聞いて一瞬絶句したユウナはエリィに視線を向け、視線を向けられたエリィは重々しい様子を纏って答えた後複雑そうな表情を浮かべた。
「更にそれらの件とは別にイアン・グリムウッドが西ゼムリア大陸の騒乱の引き金となったクロスベル動乱の主犯者の一人である事は世界中に公表された。そのような他国からも憎悪を抱かれている人物を新興の国であるクロスベルが庇えば、他国がクロスベルと友好を結んでくれると思うか?」
「……………………もしかして、アリオスさんの件もイアン先生と同じ理由なんですか?」
ヴァイスの正論に反論できないユウナは辛そうな表情で顔を俯かせた状態でヴァイスに訊ねた。
「ああ。―――ちなみにお前は俺達がアリオスの”全て”を奪ったと思っているようだが、実際にアリオスの地位や名誉――――S級に最も近かったA級正遊撃士やそれまでの功績を剥奪したのは遊撃士協会本部だぞ?」
「ええっ!?ど、どうしてギルドの本部がアリオスさんの地位や名誉を……!」
「ギルド本部の上層部の人達は遊撃士時代から自分達の目を盗んでクロスベル動乱を引き起こす為の暗躍をしていたアリオスさんの自分達ギルドに対する”裏切り”を許さなかった事もそうだけど、西ゼムリア大陸の騒乱の引き金となった”クロスベル動乱”の主犯者の一人であるアリオスさんの存在によってゼムリア大陸全土の国家からギルド自身の存続が問われる可能性へと発展する可能性も考えられたから、ギルド本部はアリオスさんの名誉や地位を剥奪したとの事なのよ。」
「そ、そんな………」
「……………………」
ヴァイスの指摘を聞いて驚いた自分の疑問に対して答えたエリィの答えを聞いたユウナが信じられない表情をしている中、リィンは目を伏せて黙り込んでいた。
「それと家族――――シズクの件だが、確かに俺達は奴から家族を奪った形にはなったが、実際の目的はシズクを”保護”する意味で、シズクと奴の縁戚関係を切らせる事の割合が大きい。」
「シ、シズクちゃんを保護する為にアリオスさんとシズクちゃんの縁戚関係を切ったってどういう事ですか!?」
「逆に聞かせてもらうが、かつて”クロスベルの英雄”と称えられていた者が幾ら独立の為とはいえクロスベルを騒乱
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