第51話
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す為だ。」
「な―――――」
「え―――――」
「…………………」
リィンの質問に対して答えたヴァイスの答えを聞いたリィンが驚き、ユウナが呆けている中事情を知っているエリィは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「イ、イアン先生が”ゼムリア大陸の災厄の芽”になるかもしれないから、処刑したって一体どういう事ですか!?」
「お前も知っての通りイアン・グリムウッドがクロスベル動乱を引き起こした”動機”は自分の家族を含めたクロスベルの民達が二大国による争いで命を奪われ続けるという現状を変える為に”歴史を改変する事”でそれらの出来事をやり直し、自分達の思い通りの歴史を作るという人が決して手を出してはいけない”神”をも恐れぬ”禁忌”の所業だ。実際、奴とクロイス家の所業を知った”空の女神”が1年半前現代のゼムリア大陸に降臨し、ロイドやリィン達と共に”碧の大樹”を攻略した事やイアン・グリムウッド達は”空の女神”の”逆鱗”に触れた事も世界中に公表されたから、お前も知っているだろう?」
「ぁ……………」
ヴァイスの話を聞いて血相を変えて質問したユウナだったがヴァイスから理由を説明されると呆けた声を出して複雑そうな表情で黙り込んだ。
「そして1度”禁忌”を犯そうとした者は生き続ける限り、再び”禁忌”を犯す可能性が非常に高い事は明白だ。よって、俺達は後の”災厄の芽”となる可能性が非常に高い奴を処刑する事を決めた。」
「っ!で、でも!イアン先生が利用しようとしていた”零の至宝”――――キーアちゃんにはもう”至宝”としての力はほとんどなくなって、もう2度と”零の至宝”としての力が使えなくなったと聞いています!キーアちゃんがそんな状況なんですからイアン先生もキーアちゃんを利用しようとも考えないでしょうから、処刑する必要はなかったんではないですか……!?」
ヴァイスの結論を聞いて唇を噛みしめたユウナは必死に反論した。
「”キーア以外の他の存在”―――――本物の”七の至宝(セプト=テリオン)”を利用するという可能性が残っているだろうが。実際に”至宝”を悪用した者が他の”至宝”を利用しない保証がどこにある?」
「そ、それは………」
「それとクロスベル動乱の”真実”を知った星杯騎士団――――”七耀教会”はクロイス親娘――――ディーター・クロイス並びにマリアベル・クロイスに加えてイアン・グリムウッドを”外法認定”している。どの道奴に生きる事は許されない。」
「げ、”外法認定”………?何なんですか、それは……?」
ヴァイスの説明の中にあったある事が気になったユウナは不安そうな表情で訊ね
「………”外法認定”とは七耀教会が”後戻りできない大罪人”―――”外法”を認定する事で、星杯騎士団は”外法認
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