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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第51話
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とユウナちゃんが今推測したように、私があの場にいた理由も全てクロスベルで生まれる可能性がある”争いの芽”を少しでも減らす為よ。そしてそれと同時にクロスベルの人々にクロスベルが独立し、エレボニアと旧カルバードに対して”下克上”を果たしたとはいえ、それらの出来事に驕らず、今まで通りの自由と平和を大切にするクロスベル人であり続けて欲しいという意味でもあの場に同席したのよ。」

「ハハ、エリィらしいな。」

「フッ、他にも理由があって俺達の頼みに応えてくれた予想していたが………まさか、そのような理由も含まれていたとはな。さすがはマクダエル議長の孫娘――――いや、クロスベルの様々な立場の者達と接してきた”特務支援課”を代表し、政治の世界に踏み入れた者というべきか。」

エリィの真意を知ったリィンは微笑み、ヴァイスは静かな笑みを浮かべてエリィを見つめた。

「フフ、国は違いますけどリィンとセレーネちゃんも将来政治の世界に踏み入れる事になるのですから、私だけが”特務支援課”を代表して政治の世界に踏み入れた訳ではありませんよ?」

「ハハ、言われてみればそうだな。」

ヴァイスの指摘に対して答えたエリィの答えにリィンは苦笑し

「エリィ先輩……………一つ目の質問に関しては理解して、納得もしました。次の質問に関して、お願いします。」

尊敬の眼差しでエリィを見つめていたユウナは表情を引き締めてヴァイスを見つめて続きを促した。



「いいだろう。――――とは言っても、お前達は既にイリーナ会長やユーディ達と会ってきたのだから”列車砲”やRFの件に関しての俺達の意図について説明されているのではないか?」

「ええ………ユーディット皇妃陛下達から聞いた話は正直複雑に感じていますけど、政治に関して第U分校で学び始めた程度のあたしでも貴方達のやっている事は新興の国であるクロスベルにとって決して間違ってはいない事である事は理解しています。それでも聞かせてください……エレボニアもクロスベルの”独立”を認めたのに、何で今もエレボニアに対して厳しい態度を取り続けているんですか?確かにエレボニアと仲良くする事は以前のクロスベルを考えたら難しいかもしれませんが、今は対等の立場になったのですから、昔の事は水に流して仲良くした方がいいんじゃないんですか?」

「昔の事は水に流して仲良く、か…………まあ、お前の言っている事は正論だが………逆に聞かせてもらうが”下克上をされた側であるエレボニア”がそう簡単に”下克上をした側であるクロスベル”に対して過去の出来事を水に流して手を取り合いたいと思うか?」

「陛下、それは………」

ユウナの指摘に対してヴァイスは真剣な表情でユウナを見つめて指摘し、ヴァイスの指摘に対してリィンは複雑そうな表情をし


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