第51話
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て――――地位、名誉、家族まで奪ったんですか!?」
「…………………」
「ユウナちゃん…………」
そしてユウナは勢いよく立ち上がってヴァイスを睨んで自身の本音を口にし、ユウナのヴァイスに対する疑問を知ったリィンは目を伏せて黙り込み、エリィは複雑そうな表情をしていた。
「………――――いいだろう。まずはマクダエル議長の件から答えるつもりだが……エリィ、マクダエル議長の件についてはマクダエル議長の血縁者であるお前が説明した方が俺に対して不信感を抱いているユウナにとってはお前の説明の方が信用できるだろうから、マクダエル議長の件についてはお前が答えてやってくれ。」
「………わかりました。ユウナちゃんはお祖父様の引退は陛下達――――”六銃士”が関わっていると思っているようだけど………お祖父様の引退は1年半前のあの日―――――お祖父様がディーターおじ様による”クロスベル独立国”についての無効宣言をした後の引退宣言通り、お祖父様自身の”意志”によるものよ。――――陛下達はクロスベル帝国建国後お祖父様にもクロスベル帝国政府の上層部の一人になってもらうつもりでいて、むしろお祖父様の引退を引き留めようとしていたわ。」
ヴァイスに促されたエリィは静かな表情で頷いたエリィはユウナを見つめてユウナの疑問について答え
「…………ぇ……………」
「そこに補足する形になるが、マクダエル議長が俺達にクロスベルの後を託す事を伝えたその場にリウイもいたから、”特務支援課”の他にリウイもマクダエル議長が自らの意志で引退を決めた事を口にした事を証明できる人物だ。」
「リウイ陛下もその場にいらっしゃったのですか………」
エリィの説明にユウナが呆けている中ヴァイスの説明を聞いたリィンは驚きの表情で呟いた。
「ど、どうしてマクダエル議長は引退を決められたんですか……!?あんなにもクロスベルの為に身を粉にしてずっとクロスベル市長として二大国の圧力に対して戦って、ディーター市長が当選してからも議長としてクロスベルを支えていたのに……」
我に返ったユウナは戸惑いの表情でエリィに訊ね
「ユウナちゃんも知っているでしょうけど、お祖父様は本来だったらいつ引退してもおかしくない高齢の方よ。……本当はお祖父様は自分の後を託せる人物が現れてくれれば、その人物が自分の補佐も必要ないくらい政治家として成長すれば、お祖父様は引退するつもりだったのよ。現にディーターおじ様がクロスベル市長に就任した時もお祖父様は”議長”に就任して、おじ様を支えていたでしょう?」
「それは…………で、でもそれじゃあヴァイスハイト陛下達――――”六銃士”がクロスベル帝国を建国した時に、ご自身は引退されたんですか……?エリィ先輩の話だと、ヴァイスハイト陛下達もマ
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