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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第51話
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り直した。

「それで……陛下はユウナに話があるとの事でしたが………わざわざこの場にエリィを呼んだという事は単なる再会の場を設ける訳ではなく、もしかして陛下のユウナに対する用事の件と関係しているのでしょうか?」

「へ………」

「それは………」

「まあ、遠からず当たっているな。さて………時間もないから、早速本題に入らせてもらう。―――――ユウナ・クロフォード。俺の部下がお前に理不尽な理由で迷惑をかけた事で、わざわざ外国であるトールズ第Uで入学し直す羽目になった”詫び”代わりに、お前が俺に対して疑問を抱いている事を全て答えてやろう。イアン・グリムウッドとアリオス・マクレインの件で軍警察本部に怒鳴り込んだ事を考えると俺に聞きたい事があるんじゃないのか?」

リィンの推測にユウナが呆け、エリィが複雑そうな表情をしている中ヴァイスは静かな表情で答えた後真剣な表情を浮かべてユウナを見つめ

「……っ!」

「ユウナちゃん………」

「……本当によろしいのでしょうか?失礼を承知で申し上げますが、ユウナの陛下に対して思う所があるような発言と思われる発言があった事を考えると陛下を御不快にするような発言をユウナがするかもしれませんが……」

「構わん。俺は元々口調等で”不敬”扱いするような”器”の小さい者達とは違うし、この場は非公式の場で、同席している者達は気心が知れた者達のみだ。何だったら俺に対する不満も口にしても構わない。民の不満を受け止める事も”皇”―――いや為政者の務めだからな。」

ヴァイスの言葉に唇を噛みしめて身体を震わせているユウナに気づいたエリィは心配そうな表情をし、ユウナの様子を見たリィンは複雑そうな表情でヴァイスに確認し、リィンの問いかけにヴァイスは静かな笑みを浮かべて答えた。



「…………だったら、お言葉に甘えて遠慮なく言わせてもらいます…………―――――マクダエル議長は”クロスベル帝国建国”を機に自分から政治の世界から退く事を仰っていましたけど、本当は貴方達にとってマクダエル議長が邪魔だからマクダエル議長に政治の世界から退くように脅迫とかをしたんじゃないんですか!?それにクロスベルが世間からも独立を認められたにも関わらず、かつてディーター市長が”神機”をクロスベルの”力の象徴”にしたように”列車砲”をクロスベルに配備して、更にただでさえ国家間の関係が悪いエレボニアとの関係を更に悪くさせるような事――――例えばRF(ラインフォルトグループ)の兵器を倍以上に値上げさせた状態でエレボニアに売らせるような事をさせているんですか!?そして………どうしてクロスベルのみんなから親しまれていたイアン先生を処刑した上、”クロスベルの英雄”として親しまれていたアリオスさんを世紀の大悪党扱いして、更にアリオスさんの全
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