第9話 論文提出 問題続出
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見たところ、参謀連中が驚いていたよ」
グリーンヒル少将は、ここで初めて笑顔を見せる。
「お恥ずかしい限りです」
「ロボス候補生、此からも頑張ってくれたまえ、期待して居るよ」
「はっ」
「ロボス閣下、小官はそろそろ戻ります」
「うむ、御苦労」
グリーンヒル少将が去った後に残される親娘。
「リーファすまんな、儂は後方勤務本部に行って貰いたかったが」
「父さん、まあ仕方ないですよ、あんな論文書けば外へは出しておけないでしょうからね」
「仕方が無いか」
「まあ、ヤン先輩には苦労してきて貰いますよ」
「そうだな、ヤン中尉なら心配なかろう」
「怠け癖は有るんですけどね、元々学者志望だったから」
「ほう、しかし何で軍に?」
「両親が亡くなって、お金が無くて士官学校へきたそうですよ」
「なるほどな、それが人生の分かれ道になったわけだな」
「そんな所ですね、父さんが艦隊司令に復帰して、空いていたら参謀としてスカウトした方が良いですよ、怠け者だけど意外に責任感は強いから確りやってくれますよ」
「ふむ、人間個性が有った方が良いからな、ユースフ・トパロウルもリン・パオもアッシュビーも何かしらの個性が合ったからね」
「そうそう、ヤン先輩は化けますよ」
「リーファの人物眼かね?」
「ええ」
「注意しておこう」
「それが良いですよ」
「リーファの言う通り、ドーソンはどうしようもない人物だったからな」
「それで、4月1日付けで第2艦隊後方主任参謀に栄転《させん》させたわけなんだ」
「そう言う事だな、彼処の分艦隊司令のパエッタ准将が、お仲間だから話が合うだろう」
「弱そうな艦隊になりますね。兵が可哀想な気がしますよ」
「取りあえず、候補生の士気にも関わる輩は早めに出さないとと思ってな」
「仕方が無いですね。代わりに来た方が、若干26歳のチュン少佐ですけど、
僅か2週間で候補生の支持がうなぎ登りですからね、良い人材が来てくれたと思いますよ」
「そうだな、チュン少佐は非常に優秀だ、まあ食事マナーは最悪だけどな」
「まあ、それも個性ですからね」
「ハハハ違いない」
「そうそう、アッテンボロー君の家へ挨拶は卒業後になりそうだが、
先方の御家族にその旨を伝えておいておくれ」
「判ったわ、父さん」
「母さんも楽しみにしているからな」
「では帰ります」
「リーファ、御苦労様」
「父さんもお疲れ様です」
■自由惑星同盟首都星ハイネセン テルヌーゼン市 同盟軍士官学校寮 リーファ・ロボス
しまったなー、彼処まで評価されるとは思わなかったよ。
まさかグリーンヒル少将がやってくるとは思わなかった。
しかも閲覧禁止とは、そのまんま使う気か?失敗集を山ほど書いてあ
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