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デート・ア・ライブ〜崇宮暁夜の物語〜
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「そう、それなら良かったわ。 神無月、転送の準備お願い」

琴里は横で直立不動で待機する神無月に声をかける。

「了解しました、司令!」

神無月は敬礼した後、部下に転送の準備をさせる。 クルー達が複雑そうなコンソールを操作し、転送装置が起動させた。

「準備完了。 いつでもいけます!」

「分かったわ」

指示を待つクルーに首肯する。その間に、暁夜は転送装置の中心に立つ。

「出来れば家の前で頼むわ」

転送座標を伝えて、待つこと数分、暁夜の身体を淡い光が包み込んだ。そして−−次の瞬間には、扉の前に立っていた。オマケに騒がしい警報が鳴り響いている。

「精霊出てくんの早すぎだろ」

暁夜は後頭部を掻き、そう文句を垂れると扉が内側から開き、

「・・・むぎゅ!?」

「・・・うっ!?」

胸あたりから可愛らしい声と衝撃が同時にきた。 不意打ちということもあり、倒れそうになるが、なんとか踏みとどまる。そして、視線を下に向けると、視界一面に銀色の髪が見えた。その銀髪がサラリと動き、それに合わせて胸あたりに埋もれていた顔があらわになる。

「・・・暁夜?」

アイドル顔負けの無表情銀髪美少女がそう言葉を零した。

「よ、よぉ。 お、おり、折紙さん」

吐息のかかるほどの顔の距離にドキドキしながら、暁夜は言葉を返す。

「そうえばこんな所で止まっている場合ではない」

「は?」

意味不明な折紙の言葉に、はてなマークしか浮かばない暁夜。

「空間震警報聞こえなかったの?」

「あぁ、そういう事ね」

「早く現地に行く」

「あ、ああ」

暁夜の手を引っ張り、折紙は目的地へと走り始めた。

同時刻の天宮駐屯地第二格納庫。

「よーし、準備完了、っと」

CRユニット<モルドレッド>を装着したリンレイは右手に<クラレント>を握り、告げる。

「気をつけてね、リンレイ」

「うん、任せて。 シス」

格納庫の扉を開けたシスがリンレイにそう声をかける。

「うん、じゃあ、まぁ。 精霊ぶっ殺しに行くとしますか!」

と、口元に獰猛な獣の笑みを刻み、血に飢えた獣のような瞳を妖しく光らせながら、<ハーミット>が現れたという出現地へと飛び立っていった。
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