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デート・ア・ライブ〜崇宮暁夜の物語〜
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待てよ。 士道に封印されたって事は、今のアイツは天使を顕現できるって事か?」

琴里に尋ねる。

「悪いけど、その点に関しても不明よ。ただ、監視はしてるから士道が天使を顕現させたら、あなたの憶測通りってことでしょうね」

「成程な。 悪いが、もうひとつ質問していいか?」

「いいけど、こちらの質問も2つにさせてもらうわ」

その答えに、了解し、暁夜は疑問を投げかける。

「万が一、封印した精霊の力が暴走したらどうする?」

「・・・その時は、適切な対処をするわ」

「−−殺すってことか?」

暁夜の言葉に、<ラタトスク>クルー達が、驚愕に顔を歪める。それに対し、琴里は覚悟しているのか、苦しげな表情で頷く。

「その役目、俺に任せてくれないか?」

「・・・は? 何言って−−」

「何って、士道を殺す役目だよ。俺なら殺しなんて慣れてるからさ、罪悪感感じねえんだ」

「でも・・・あなたは・・・それでいいの?」

琴里が悲しげな瞳で暁夜を見つめる。

「あぁ、平気だ。お前は罪悪感なんて抱かなくていい。妹に実の兄を殺せなんて言えるか? 俺は言えない。それにさ、アイツは俺の親友だ。だったら、俺がアイツを救ってやらねえと」

そう言って、笑顔を浮かべる暁夜。 傍から見ればサイコパスのように思われるかもしれないが、琴里は気づいていた。

彼は、自分に兄を殺させないために、汚れ役を憎まれ役を買って、無理矢理笑顔を浮かべているのだと。

「・・・分かったわ。 あなたに任せる」

琴里は、視線を暁夜に向けず、下唇を噛み締めて呟いた。

「うっし。 じゃあ、次はことリン、お前の質問だ」

重苦しい空気を取っ払うように暁夜は告げた。その声に、琴里は頭を振って、いつも通りの司令官モードに戻った。 足を組み直し、チュ○パ○ャ○スを舐めながら、口を開いた。

「私からの質問は2つ。 リンレイ・S・モーガンの件と、この映像についてよ」

そう告げると共に、モニターに映像が映し出される。 それは、黒紫色の片手剣に紅色の光粒を収束させている暁夜と、闇色に彩られた柄に鍔、そして刀身を持つ片刃の巨大な剣を握る十香の姿だ。

(・・・撮られてたのか)

暁夜は頬をポリポリとかいて、胸中で呟く。

「その様子だと、言いたくない事かしら?」

「あー、まぁ、アレ使ったのはDEMにいた頃以来だからな。それにいつかはバレるって分かってたし、教えてもいんだけど、内緒にしてくれる?」

「万が一、誰かに話したら?」

「んー、DEMを敵に回す事になるかな」

暁夜はケロッとした態度で恐ろしいことを告げる。

世界規模で事業展開を行っている大企業、DEMに敵対するということは、世界を敵に回す
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