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デート・ア・ライブ〜崇宮暁夜の物語〜
情報交換
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に渡してくれないかしら?」

「理由を求めます」

「それもそうね。 理由もなく渡せというのはおかしいわね」

暁夜の言葉に頷き、琴里はクルーにモニターをつけるよう指示する。 暫くしてモニターが映り、<ハーミット>の姿が映し出された。背景からして昨日のデパートの中だろう。

「<ハーミット>がどうかしたのか?」

「ええ。 あなたが持ってるその人形(パペット)は彼女の物なのよ」

「・・・成程な。 だから返してくれと?」

「ええ、そういうことよ」

兎型人形(パペット)をブラブラと左右に振りながら尋ねると、琴里は頷く。

「だったら、最初から構成員の方達を呼ばずに俺に連絡すればよかったのに」

「ふん、嫌よそんなの。どうせ、アンタに連絡しても素直に渡してくれるわけないわ」

「おいおい、俺だって人の心ぐらいあるんだぜぇ? まぁ、ことリンの言ってる事は合ってるけど」

「予想通り過ぎて、反応に困るわ」

否定することもなく素直に認める暁夜に、額に手を当てる琴里。

「それで? この人形(パペット)で<ハーミット>を誘き寄せて、ザクッてか?」

暁夜は見えない空間に、剣を突き刺す動作をしながら、尋ねる。

「アンタ達、野蛮人と一緒にしないで。私達、<ラタトスク>は精霊を殺さずに救うのがモットーよ」

「ふむ。 てことはまた士道を使って、精霊の力を封印か? 十香の時みたいに」

「ええ、そうよ」

「ひとつ質問していいか? これに答えてくれたらこの人形(パペット)を渡してやる」

先程まで巫山戯ていた暁夜がいきなり、真面目モードになる。

「いいわ。 何が聞きたいの?」

「士道について・・・と言うより、精霊の力を封印するのは士道にとって安全なのか?どうか?についてだ」

「その安全というのは封印する際の事?それともその後?」

「出来れば両方聞きたい」

「別に構わないわよ。但し、私からもあなたに聞きたいことがある。まぁ、その件はこの話を終わらせたあとにじっくり聞かせてもらうわ」

琴里はそう言って、説明を始めた。

「まず結論から言うと私達も精霊の力を封印する術をなぜ士道が持っているのかは知らないわ。で、封印方法ってのが、精霊とのキスよ」

「それで、精霊に恋をさせる、って言ったのか、あん時」

「あら、ちゃんと覚えてたみたいね。ウチのバカ兄と違って優秀ね」

「そういうのいいから、話進めろ」

暁夜はそう話の続きを促す。

「次に、封印後の話だけど。 封印された精霊の力は士道の中にあるわ」

「成程な。どおりで、十香から精霊の力を感じないわけだ」

と、納得する暁夜だが、とある疑問点に気づき、

「ちょっと
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