<フラクシナス>に再来訪
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で声のトーンを落として言い放つ。
『さ、暁夜君!? あ、当たりが強くないですか!?』
「お前をからかっても楽しくないんだよ!帰れ、ド変態パツキン!!」
『ド変態パツ・・・っ!? でも司令にそう罵られるのはさいこ−−ぎゃうん!?』
暁夜の罵倒を、脳内で琴里の声に捏造してハァハァと悶え始めた神無月が、物でもぶつけられたのか苦鳴を上げ、そして声が途絶えた。
暫くの沈黙。
『すまないね。 二人の代わりに私が説明しよう』
「あ、どうもです。 令音先生」
今度はインカム越しから令音の声が聞こえてきた。
『ああ、おはよう。 さ、さとる?』
「暁夜ですよ。 さ・と・や!」
『ああ、すまないね。暁夜』
「まぁ、いいですけど。 それで? 俺の家に何か用っすか?」
『その事なんだがね−−』
暁夜の質問に令音が要件を話し始めた。
内容は−−
『折紙が拾ってきた兎型人形の回収』
との事だった。
「あー、あれの事ですね。今、折紙いないんで渡しますよ。 ってことで転送お願いします」
『それは助かる。 準備が出来たら呼んでくれ』
暁夜は一度部屋に戻り、兎型人形を棚の上から取り、
「転送お願いします」
『ああ、了解した』
令音が転送装置を操作し、<フラクシナス>へと転送された。
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