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デート・ア・ライブ〜崇宮暁夜の物語〜
<フラクシナス>に再来訪
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物の修理代は給料から引いておくからね」

「ちょ、それはないでしょー。 私は精霊を殺すためにがんばっただけじゃんかー! ていうか、アレはほぼ《ハーミット》のせいじゃんよ〜!」

シスの報告にリンレイはソファの上で駄々をこねる。 だが、シスにとっては日常茶飯事の光景のため放置して、話を先に進める。

「んで、二つ目は、崇宮暁夜の件の確認よ」

机に置かれた幾つもの書類の中から、ホッチキスで留められた六枚分ほどの紙束を手に取る。

「まず今回、私達がアイザック社長から日本に行くように命じられた理由は覚えてる?」

「暁夜君の監視でしょ〜」

「まぁ、多少はあってるけど。 正しくは、崇宮暁夜がまだ私達の味方かどうかの監視。 万が一、敵対するなら−−」

「処分、でしょ?」

先程まで、ダラダラしていたリンレイが、酷く冷めきった声音で答える。

「ええ、そうよ。 ただ、元部下だからって殺すのを躊躇ったりしないわよね? リンレイ」

「 当たり前でしょ。アイクの命令なら、暁夜君と仲良くなるし、殺せというなら暁夜君を殺すし、死ねと言われたら私は快く死ぬ。それほどまでに私はアイクを敬愛してる。とても好き」

「ほんと、病んでるわね。 アンタ」

「ははは。それほどでもないかな」

酷く冷めきった声音から普段の明るい声音で答え、リンレイは携帯ゲームをし始める。シスは書類を手に、第二格納庫から外に出る。

数時間前まで降っていた雨は止み、満点な青空になっていた。シスはそんな青空を見上げて、

「【明星堕天(ルシフェル)】が暁夜の中に眠っているなんて・・・残念だわ」

手に持っていた『崇宮暁夜に関する情報』が記されている書類の束をグシャリと握りつぶした。

?

翌日の早朝。暁夜と折紙が暮らすマンションの部屋の前に黒いスーツを着た怪しい男性二名がいた。 周囲からイタイ視線が刺さる中、その男性二名は耳に取り付けられているインカムで通信を繋げる。

「こちら、D2。司令、標的の家の前に到着しました」

『そう。 今の時間帯は二人ともいないとの事だからちゃっちゃっと奪ってきなさい』

「了解」

男性二名は通信を切り、扉を開ける。ガチャっと呆気なく開き、

「鍵、空い−−」

「いらっしゃーい!ラタトスクの構成員さぁぁあん!!」

一人がそう呟いた瞬間、バケツを手にした暁夜がいたずらっ子の様な笑顔を浮かべて男性の頭に被せた。そして、急な事に呆然としているもう一人の男性の方を見やり、

「あなたもいらっしゃーい!!」

「へっ? まっ・・・むぎゃ!?」

二個目のバケツを頭に被せた。

「くっ、周りが見えない!」

「おい、どうなってんだよ!? 誰もいないんじゃ
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