<フラクシナス>に再来訪
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ャワー室に先程まで女性が入っていたのだ。男ならドキドキしないわけが無い。例え、折紙に対する免疫を持つ暁夜であろうと、それは折紙限定だ。世界中の女性に対する免疫を持っている訳がない。
(それに、今からシャワー浴びるなんて言えない)
シスが使用していた時点で、『今からシャワー浴びるんだ』という言葉は変態に思われる可能性がある。確か、DEMにいた頃に、既婚者の男性上司(あだ名は兄貴)が『女性がトイレやシャワーに入った後、五分ほど経ってから男性は入らなくてはならないんだ。理由は匂いが消えるまで待ってほしいからなんだ』とうんざりした顔で語っているのを聞いたことがある。だから、すぐに入るのはダメだ。五分後に入らなくては。
(ありがとうございます、兄貴)
暁夜は胸中で感謝の言葉を述べる。
「連絡先渡しておくわ」
「あ、ありがとうございます」
暁夜は携帯を取り出し、シスが連絡先を言葉で伝える。
「それじゃ、今度こそまたね」
「はい、また」
シスは暁夜にそう言って、更衣室へと消えていった。 暁夜はその背が消えたのを確認して、大きくため息をついた。
「 はぁ〜。 シャワー浴びるか」
グッと伸びをして、着替えをロッカーから取り出し、シャワー室へと向かった。
?
天宮駐屯地第二格納庫。 巨大な白銀色の機械鎧と、刃部分がない剣の柄が幾重の特殊な透明ケースに覆われている。 他にも、幾つもの透明ケースがあり、そのどれにも形や色は違うものの機械鎧と武器が納められていた。
それ以外は格納庫と言うより家のリビングに近い。
巨大なソファーとドでかいテレビ。透明の机の上には、テレビリモコンとペットボトルのコーラ2本にお皿に大量に盛られたフライドポテトが置かれていた。
そんな格納庫とは思えないこの部屋の利用者は、先日、DEM社から派遣された二人の社員、リンレイとシスだ。ただし、ここに住んでいる訳ではなく、わかりやすく言えば別荘に近い。
「あ〜、おふァひぇり〜」
英語のロゴが胸元に刺繍されているダボッとしたシャツに白いパンツ一枚の姿で、口の中にポテトを沢山入れ、ソファーの上で足をパタパタさせながらリンレイは手を振った。
「はぁー。 下もちゃんと履きなさいよ。ここに私以外来ないからって、不用心すぎ」
グレーのシャツにデニムを履いているシスは、小脇に挟んだ書類を机に置いて、まだ飲まれていない方のコーラのペットボトルのキャップを外し、口をつける。シュワッとした刺激と甘み、冷たさが喉を通っていく。
「んなこと、気にしにゃい気にしにゃい」
口の中一杯に含んだポテトを飲み込み、手についた塩を舐めとる。
「それより今日、貴女が壊した建造
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