兎を狩る獣
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た。
人間の癖に強すぎる少女。
「冥土の土産に教えてあげる。 私のCRユニット<モルドレッド>は、近接特化の対精霊殺しの武装。他のCRユニットの倍、性能が上げられていてね、この世界にたった一つの私だけの専用機なの」
動けず怯えたような目でコチラを見る《ハーミット》に、リンレイは狂った獣のような笑みを顔に張り付けて、
「バイバイ。 <ハーミット>」
紅闇色に輝く<クラレント>を容赦も躊躇いもなく、振り下ろした。が、そこに<ハーミット>の姿はなく、ただ抉られた地面だけがそこにあった。
「ちぇ。 逃げられちゃったかぁ」
リンレイは残念そうに呟いて、<クラレント>の起動を止める。そして、通信をオペレーターに繋ぐ。
「こちら、リンレイ。 《ハーミット》消失したので、これより帰還します」
『ご苦労様。単独行動も程々にしなよ、リンレイ』
「はいはい。説教は家に帰ってからね、シス」
『はぁ。 そうするわ』
「んじゃ、また後で」
リンレイはそう言葉を返して、通信を切る。そして、天宮駐屯地へと帰還した。
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