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デート・ア・ライブ〜崇宮暁夜の物語〜
空間震警報再び
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った後、額を離し、

「熱はないみたいだけど・・・本当に大丈夫? 疲れてるなら、昔みたいに私の膝で寝る? 子守唄歌ってあげるよ?好きだったでしょ?私の子守唄と膝枕」

顔真っ赤状態の暁夜の頭をナデナデしながら、折紙には聞かせてならない爆弾発言を投下した。

「・・・な、何言っt−−」

命の危険を感じ暁夜が否定しようとするが、それよりも早く、背後から殺気というより、なんというか言葉では到底言い表せれない程のドス黒いオーラを全身に纏わせた折紙の気配を感じた。

「あ、あ・・・お、落ちついt−−」

暁夜は、折紙を宥めようと声をかける瞬間、頬スレスレを何かが通過し、リンレイの髪を掠って壁に突き刺さった。ゴクリと唾を飲み込み、恐る恐る壁に突き刺さった物を確認すると、そこには−−白色の箸があった。

「・・・嘘だろ」

暁夜は思わず言葉を漏らした。 それは仕方ないことだ。 普通に考えて、箸が壁に突き刺さる現象はありえない。それはメジャーリーガー級の野球選手が、壁を野球ボールで貫くことに等しい。

「・・・暁夜?」

「はひっ!?」

低い底冷えた声音で折紙に名前を呼ばれ、カミカミの返事を返す。完全に折紙の瞳からハイライトが消えており、少しでも逆らったら口に出せないような恐ろしい展開が起こる気がしてならない。

「その女の言ってる事はほんと? 膝枕? 子守唄? また、ってどういうこと?」

と、いつも通りの表情で尋ねてくる。 普段通りの表情なのに怖く見えるのは、瞳にハイライトがないからだろう。

「ほ、ほら。 は、話しただろ? 昔お世話になった、リ、リンレイ先p−−」

ドン!

と暁夜の言葉を遮り、折紙が壁に拳を叩きつけた。そして、赤くなった手を気にすることなく、

「そんなことは聞いていない。 暁夜はイエスかノーで答えればいい」

「・・・す、すみませんでした」

「謝らなくていい。 イエスかノーで答えて」

「イ、イエス!!」

折紙のなんとも言えない威圧に、暁夜は反射的に真実を口にした。

「そう。 じゃあもうひとつ質問。 暁夜はこの女と私、どちらが好き?」

「それはもちろん、おm−−」

「私だよ! 昔、暁夜君から告白されたからね!」

即座に答えようとすると、暁夜の肩あたりから顔をひょっこりと出して、リンレイが余計な一言を放った。

(・・・馬鹿野郎!? 確かに告ったけど!!)

暁夜は、ふざけるな!、と心の中で叫んだ。

過去に一度だけ、リンレイに惚れて告白したことはあったがあの時は断られている。その為、仕事に専念することで忘れるようにしていた。そして、日本に帰った頃に、ASTで折紙に出会い一目惚れした。 よって、今はリンレイに対して1ミ
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