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デート・ア・ライブ〜崇宮暁夜の物語〜
デート開始!
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いった感じにしか見えない。それに対し、折紙は渋々といった感じで頷き、カレーライスの盛られた皿を手にキッチンを出て、机に二人分のカレーライスの盛られた皿を置いた。暁夜はソファから腰を下ろし、床に座り込み、折紙が座ったのを確認して食事を始めた。暫く、他愛もない会話や何時にデートに行くかなどを話して風呂を終え、ベッドに入り、眠りに入ったのだった。

?

「………そりゃそうだよな、普通に考えりゃ休校だよな………」
 
 士道は後頭部を掻きながら、高校前から延びる坂道を下っていた。士道が、精霊に十香という名をつけた次の日。普通に登校した士道は、ぴたりと閉じられた校門と、瓦礫の山と化した校舎を見て、自分の阿呆さに息を吐いた。
 まさに校舎が破壊される現場にいたわけだし、普通に考えれば休校になることくらい推測出来たのだろうが………その余りの非現実的な光景に、無意識下で自分の日常と切り離して認識していたのかもしれなかった。それに、昨日の夜ずっと十香との会話ビデオを見ながら反省会をさせられていたため、寝不足で思考力が落ちていたというのもあるかもしれない。

「はぁ・・・ちょっと買い物でもしていくか」

ため息をひとつこぼし、家への帰路とは違う道に足を向ける。確か卵と牛乳が切れていたはずだったし、このまま帰ってしまうというのも何だった。―――が、数分と待たず、士道は再び足を止めることになった。道に、立ち入り禁止を示す看板が立っていたのである。
 
「っと、通行止めか………」
 
 だがそんなものがなくとも、その道を通行出来ないことは容易に知れた。何しろアスファルトの地面は滅茶苦茶に掘り返され、ブロック塀は崩れ、雑居ビルまで崩落している。まるで戦争でもあったかのような有り様だったのだから。
 
「―――ああ、ここは」
 
 この場所には覚えがあった。初めて十香に会った空間震現場の一角である。まだ復興部隊が処理をしていないのだろう。10日前の惨状をそのままに残していた。

「……………」
 
 頭中に少女の姿を思い浮かべながら、細く、息を吐く。
 ―――十香。昨日まで名を持たなかった、精霊と、災厄と呼ばれる少女。昨日、前よりずっと長い時間会話をしてみて―――士道の予感は確信に変わっていた。
 あの少女は確かに、普通では考えられないような力を持っている。国の機関が危険視するのも頷けるほどに。今士道の目の前に広がる惨状がその証拠である。確かに、こんな現象を野放しにはしておけないだろう。
 
「………ドー」
 
 だけれどそれと同時に、彼女がその力をいたずらに振るう、思慮も慈悲もない怪物だとは、到底思えなかった。

「………い、………ドー」
 
 そんな彼女が、士道が大嫌いな鬱々とした顔を作っている。それが、士道にはどう
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