デートの誘い
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んな彼に『デートに誘え』などというのは酷である。 これは虐めと見なしても許される気がする。だが、そんな士道の気持ちを知ってか知らずか、琴里を含めた《フラクシナス》クルー達が『デ・ェ・ト』コールを叫び続ける。 これ程、嫌なことはないだろうと、士道は溜息をつく。 ただ、嫌だと言っても、十香は可愛い部類に入る。では何が嫌なのか? それは−−
断られることだ!!
男も女も心は繊細で、ましてや好きな人にデートを断られたら、それは誰だって落ち込むに決まっている。寧ろ、落ち込まない人はどうかしている。それでも、ここで十香を救うにはこれしかないのだろう。 士道は、「あー、もう分かったよっ!」と呟き、観念したように口を開いた。
「あのだな、十香」
「ん、何だ」
「そ、その………こ、今度俺と」
士道は頬を掻き、照れくさそうにしながら、
「ん」
「で、デート………しないか?」
人生初のデートのお誘いを口にした。
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