デートの誘い
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を休ませるために、自身の背中を壁に預け、腰を下ろす。その体勢で、折紙がここに到着するまで待機することにした。懐から、イヤフォンと携帯を取り出し、画面をつけてみる。 パッと明かりがつき、壊れていないことに安堵し、通信機がハマっていない方にイヤフォンを挿し、音楽を選択し、流す。軽快なポップ系の音楽を口ずさみながら、待つこと数分。
「見つけた。 暁夜」
「折紙ちゃーん」
フリフリと片手を振って、暁夜は微笑みを口元に刻んだ。視界に映るのは、ワイヤリングスーツに身を包んだ銀髪の少女、折紙。 片手にはレイザーブレイド《ノーペイン》が握られていた。
「ちょ、ちょいと悪いんだけど、随意領域の展開お願いしていいか?」
「分かった。 所であなたの武器は?」
「ちょいと、落としちまってな。 場所は分かるんだけど、身体が痛くて動けなかったら、折紙が来てくれて助かったよ。 マジで本当に」
随意領域を展開した折紙の肩を借りながら、二年四組の教室であったことを説明しながら、二年一組教室の廊下付近に辿り着く。 そして、再度、『擬似記憶装置』を起動すると、右側から反応音が鳴る。右方向に視線を向けると、白塗りの片手剣が二年一組教室の扉に突き刺さっていた。
「うんしょっ、と」
折紙に身体を支えてもらいながら、《アロンダイト》の柄を握り引き抜く。すると、すぐさま、暁夜の全身を淡い青の光が包み込んだ。 それにより、徐々に焼け爛れていた左手が治癒していく。先ほどまで痛々しいほどにグロテスクなグジュグジュな肉が皮膚に包まれていき、綺麗な皮膚となり、焼け爛れる前の腕に戻った。 二度三度手の平を開いたり閉じたりした後、《アロンダイト》を折り畳んで腰帯にしまう。
(しっかし、相変わらずこの修復の力がなんなのか分かんねえなぁ)
擬似天神の力で抑制するとはいえ、修復は別の力だ。《アロンダイト》と暁夜が揃った時しか発動しないという不便な力。推測では、半精霊としての力と《アロンダイト》が共鳴やら何やらしているのだろう。
とりあえず、と調子を取り戻した暁夜は、折紙の肩から手を離し、自身の二の足で歩き始める。
「所で人質というのは本当に五河士道?」
「あぁ、そうだ。それと俺はやる事があるから先に日下部隊長の所に戻ってくれるか?」
「分かった。 でも、暁夜を置いてはいけない」
暁夜の提案に折紙は首を横に振った。 いつもは暁夜が言ったことには文句を言わずに従ってくれる折紙だが、久しぶりに反抗された。彼女は暁夜が危険な場面では必ず手伝ってくれるたり助けてくれる。 ただ、今回は折紙に手伝わせられない。
「はぁ。 なら明日、デートしよう。 それで今回は従ってくれないか? 折紙
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