暁 〜小説投稿サイト〜
デート・ア・ライブ〜崇宮暁夜の物語〜
無抵抗タイム
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は無抵抗タイムを行使する」

「・・・・あぁ、了解」

暁夜は、やっぱりな。という顔で了承する。先程からあがっている『無抵抗タイム』とは、折紙が何をしてきても、暁夜は抵抗しないという時間だ。因みに、r18行為は無しと約束している。 今までに何十回も『無抵抗タイム』が行使された。例えば、添い寝、風呂、時には女装させられ、膝枕させられたり、抱きつかれたり。そんなことをされても、手を出さない暁夜はヘタレと思われるかもしれないが、仕方ない事だ。何故なら、恋愛事にうつつを抜かす暇がないからだ。だから、折紙がどれだけ好意を寄せ、誘ってきても、手を出すことはない。建前はそうだが、本音は、折紙の事を愛している。今すぐにでも恋人関係になりたいと思っている。その為にも、一刻も早く『精霊』全員を始末しなくてはならない。暁夜は再度、そう決意して、折紙と共に夕飯を取ることにする。

今日の夕飯のメニューは、白米と味噌汁、唐揚げだ。普通と思うかもしれないが、唐揚げは暁夜の大好物だ。大抵、唐揚げが夕飯に出る時は、暁夜が『精霊』を撃退した時だ。いわゆる、お祝い料理みたいなものだ。

「「いただきます」」

床に置かれた丸型の木造のテーブルの前に腰を下ろし、合掌し終え、夕飯が始まった。暁夜は、茶碗に沢山盛られた大盛りの白米を唐揚げと共に頬張る。その向かいで、折紙は、こちらを凝視しながら、白米を口に入れていく。ふと、折紙の箸が唐揚げに伸び、暁夜に突き出される。

「どうしたんだ? 折紙」

「・・・あーん」

「・・・あ、あーん」

折紙のやろうとしている事に気づき、それに応えるように口を開くと、唐揚げが口の中へと運ばれる。よくある彼女が彼氏に食べさせるあの恥ずかしシチュエーション。 実際にやるととんでもないほどの恥ずかしさが心を襲う。暁夜は仕返しと言わんばかりに、唐揚げを折紙に突き出すと、

「・・・手で、食べさせて」

とんでもない頼みをしてきた。箸で食べさせることよりも難易度が倍増している気がしてならない。ただ、『無抵抗タイム』実行中の暁夜に拒否権はない。

「はぁ、分かった。ほら、あーん」

箸を置き、手で唐揚げをひとつ摘んで、突き出す。 と、

「あーん」

折紙は唐揚げと共に暁夜の指をパクッと咥えた。 そして、暁夜の指に舌を這わせてくる。ペろ。 ぺろぺろ。 ぺろぺろぺろ。 じゅるじゅる。 ぴちゃぴちゃ。 ずずっ。

「あ、あのー、オリガミサン? 確かに、『無抵抗タイム』ではあるんだけど、さすがにやり過ぎでは?」

顔を微かに引き攣らせながら声を出すと、数秒以上舐め続け満足したらしい折紙は指から口を離した。暁夜の指と折紙の唇を繋ぐように、きらきらと光る唾液の線が伸びる。・・・なんとも言えない淫靡な光景。 思わず、ゴク
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