第三幕その十
[8]前話 [2]次話
「頭のいいやり方だよ」
「あれだね、アイガモ農法と同じだね」
老馬は昨日農学部で見たものを思い出しました。
「害虫を食べてもらうのなら」
「害虫は農薬より食べてもらう」
「有効な手なのは間違いないよ」
オシツオサレツも二つの頭でお話します。
「実際にね」
「これはいいね」
「そうだね、本当にね」
先生も皆のお話に頷きます。
「僕もそう思うよ」
「うん、考えてるよね」
「無闇に農薬を使い過ぎるよりもね」
「虫に任せる」
「虫には虫で」
「そして蝙蝠さん達もいてくれてるし」
「そうした生きもの達の力も借りる」
皆しみじみとした口調で言うのでした。
「本当にね」
「何かといいね」
「蜻蛉があれだけ飛んでるとね」
「確かに蚊も蠅もいなくなるわ」
「うん、いいことを学ばせてもらったよ」
先生はにこにことして言いました、そしてです。
皆のです、こうも言ったのでした。
「それで今日のお昼だけれど」
「うん、何を食べるの?」
「先生は今日は」
「何を食べるのかしら」
「虫のお話をしたけれど」
それでもというのです。
「また別のを食べるよ」
「まあこの学園も虫料理はないけれどね」
「そういうのは」
「色々なお料理があっても」
「それでもね」
「そうだよね、それで食べるのは」
それは何かといいますと。
「サラダとミネストローネにするよ、マカロニを沢山入れた」
「あっ、いいね」
「お野菜がたっぷり入った」
「あれを食べるの」
「とても大きな鱈のムニエルとね」
こちらもというのです。
「そしてデザートはフルーツの盛り合わせにするよ」
「いいわね」
「じゃあそのメニューを楽しんで」
「美味しく栄養補給ね」
「そうするよ、勿論皆もだよ」
今も一緒にいる動物の皆もというのです。
「僕と同じものを食べるよね」
「勿論だよ」
「皆でミネストローネ食べましょう」
「当然サラダとムニエルも」
「最後のデザートも」
「ミネストローネにはチーズをたっぷり入れよう」
このことについてもお話する先生でした。
「熱いその中にね」
「いいね、チーズがミネストローネの中に溶けて」
「とてもいい味になるよ」
「何か聞いているだけでね」
「今から楽しくなってきたよ」
「そうだね、しかしこの学園のムニエルは」
このお料理のことにもお話をした先生でした。
「オリーブオイルで焼いているね」
「そうそう、塩胡椒と使ってね」
「あっさりと味付けしてね」
「おソースかけてるね」
「こちらも美味しいんだよね」
それも凄くというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ