ep21 パイロットの意見
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アニ?』
ロックオンは可愛らしく左右に動く相棒に、1つの要件を告げるーー。
翌日
刹那がエクシアを駆ってアザディスタン王宮に向かい、マスード・ラフマディを送り届けた。ロックオンは、王留美所有の小型輸送機に取りつけられたモニターでその様子を見ていた。
「ふぅ〜、ヒヤヒヤもんだぜ」
王宮所属のMS部隊がエクシアを攻撃したときはロックオンも息を飲んだ。ガンダムが旧世代のMS相手にやられるわけがない。彼自身、そのことは身を持って理解していたが、中にいる人の衝撃は避けられないはずだ。
ひとまず、ミッションは終了した。ロックオンは王留美に声をかけてから室内を辞する。そのまま輸送機の外に出て、携帯を取り出した。
エクシアのミッションが始まる直前に連絡があったのだ。ミッション中はモニタリングして、緊急時には対処しなければならない。よって連絡に出ることはできなかった。
履歴に残っていた名前を見て、ロックオンはニヤリと笑い、その相手を呼び出す。
相手は間を空けずに応答した。
「よぉ、おやっさん。刹那のミッション直前に連絡されてもろくに話せないだろ?」
ロックオンの一言で、相手ーーイアン・ヴァスティは携帯機器の液晶越しにしかめっ面を顔に貼りつけた。
『逆にそれを狙ったんだよ。ワシが一気にまくし立てて、お前さんの気分を萎えさせようってな』
「まあまあ。デュナメスにエクシアのアヴァランチユニットを取りつけるってナイスアイディアだろ?」
昨日、ロックオンがハロを仲介してイアンに提案した内容はそれだった。
エクシア用の高機動装備、アヴァランチユニット。機体各部に貯めたGN粒子を爆発的に放出することで、ガンダムキュリオスやユニオンフラッグなどの可変機以上のスピードを発揮できる。
ロックオンはこれに目をつけた。ユニオンの黒いフラッグ対策ではない。確かにその意味合いもあったが、純粋にパイロットの意見だった。
「デュナメス単独でこなすミッションや電撃作戦には使えるんじゃないか?狙撃といえば飛び回るイメージはないが、あえて挑むのも悪くねえ」
『却下だ』
イアンが即答する。話をちゃんと聞いていたのかとロックオンは疑いたくなった。
熟練のメカニックマンは腕を組んで溜め息を漏らす。
『お前さんの狙撃は天性ものだ。だからこそ、アヴァランチユニットを使ったらせっかくの腕が無駄になっちまうぞ』
「何も高速移動しながら狙い撃とうなんて言ってないぜ?さすがにそれは人間の域を超えてるよ」
『それもそうだが、スピードを落とした後の狙撃はパイロットの負荷が大きすぎる。とても集中できる状態じゃない。それに、アヴァランチユニットを使うとGN粒子
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