暁 〜小説投稿サイト〜
デート・ア・ライブ〜崇宮暁夜の物語〜
一部:ゲームスタート
第0ルート:暁夜スタート
プロローグ
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伝えます。 今回の討滅目標は、識別名『プリンセス』です』

「ふーん。 『プリンセス』かぁ。なら、意外と早く片付けそうだね」

暁夜は床にしゃがみこみ、足をブラブラとさせながら告げる。と、通信機から、オペレーターが溜息をつく音が聞こえた。

『ふざけるのも大概にしてくださいよ。暁夜さん。また、日下部隊長に叱られますよ?』

「おっと、告げ口される前にお仕事でもしますかねー。てなわけで、座標データおねがーい」

『分かりました。頑張ってくださいね、暁夜さん』

「ありがと。無事任務達成したら、デートしない? オペレーターちゃん」

腰に取り付けられている特殊な端末を手に、送られてきた座標データをチェックしながら、そう話しかける。

『私は構いませんが、折紙さんに怒られますよ?』

「別に付き合ってるわけじゃないし、だいじょ−−ぐぇッ!?」

いきなり、首を後から絞められ、押しつぶされたカエルのような声を上げる。

「何するのさ? 折紙」

「あなたこそ、私の前で他の女性を口説くとはいい度胸をしてる」

「冗談だって。 そんなことよりも早く仕事始めよーぜー。 早くしないと『プリンセス』逃げちゃうよ?まぁ、俺的には、このまま折紙ちゃんのお胸を枕に寝ててもいいんだけど、お仕事しないと、上からドヤされちゃうからねー」

「確かにそれはいい案。仕事が終わり次第、家でこの続き」

折紙はそう言って、一度、暁夜から手を離す。開放された暁夜は、大きく伸びをした後、屋上から飛んだ。飛行する道具は一切使わず生身で。一瞬、暁夜の身体が屋上から見えなくなるが、直ぐに淡い青の光に包まれた暁夜が現れる。これは、DEMが開発した特殊な代物。現代の科学と、魔術が融合した白塗りの片手剣から発せられる光だ。この片手剣から発せられた光により、暁夜の身体は浮くことが出来る。

「お? あれって、士道?」

ふと、視界を下げた時に、学校の外に出ていく親友の姿を捉える。どこかへ向かうようだが、方向的に空間震が起こった方だと少し遅れて理解する。

「あいつ、どうする?」

白塗りの片手剣を肩に置き、CRユニットを纏う折紙に指示を仰ぐ。

「彼に危害がおよばないとは限らない。それに、バレるのもまずい。 だから、少し離れた位置から尾行する」

「りょ〜か〜い♪ んじゃ−−」

暁夜は白塗りの片手剣を構えて、

討滅(デート)を始めようか♪」

不敵な笑みを口元に刻んでそう告げた。
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