一部:ゲームスタート
第0ルート:暁夜スタート
プロローグ
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に少し遅れてハシゴを降り、一緒に教室へと向かった。
彼らが通うのは来禅高校。 意外と生徒数が多い学校だ。廊下を歩く度に、男共の嫉妬の視線と女子からの好意の視線に晒されながら、暁夜と折紙は自分達の教室へと向かう。やがて、『二年四組』の札が掛けられた教室に辿り着く。 どうやら、ここが自分達がこれからお世話になる教室の様だ。折紙が扉を開け、続けるように中に入る。と、ベランダ側の窓際で談笑する知り合いを視界に捉えた。
「よっす、殿町と士道」
「よっす、暁夜」
「あぁ、おはよう。 暁夜」
暁夜の声に、逆立てられた髪型をした青年と、青髪に童顔の青年は挨拶を返した。この二人は、暁夜の1年生の時からの親友だ。
「まぁた、お前は鳶一と仲良く登校してきやがったのか? このイケメン!」
と、何故か嫉妬の炎を瞳に灯らせる逆立てられた髪型をした青年の名は、殿町宏人。 ノリが良く、面白い。
「なぁ、鳶一って、誰なんだ?」
一人だけ話についてこれていない青髪に童顔の青年の名は、五河士道。 とにかくイケメンで、中二臭さが微かにある。
「お前知らないのか? 鳶一折紙といったら、うちの高校が誇る超天才で超優等生なんだぜ」
「それに、『恋人にしたい女子ランキング・ベスト13』では三位に入る美少女だ」
「因みに、『恋人にしたい男子ランキング・ベスト356』もあるぞ。暁夜はダントツで一位。士道、お前は真ん中ぐらいだな」
「そういうお前は何位だったんだ?」
殿町の言葉に、士道が尋ねる。それに対し、殿町は、フッ、と鼻で笑い、
「そんなに聞きたいか? 俺の順位を」
「あぁ、聞かせてくれ」
「いいだろう。 聞いて驚くなよ! 俺の順位は−−−三百五十六位だ!」
胸を張り、そう告げた。
「最下位かよ!? まさか、お前が主催したのか!?」
「まぁ、このランキングはマイナスポイントの少なさで勝負だったからな」
「どうやら、俺にはマイナスポイントが無かったんだ。寧ろ、プラスポイントが沢山だった」
肩を落として悲しげに答えた殿町に、士道が哀れみの目を向ける中、ダントツ一位の座を余裕で手に入れた暁夜は、自慢げというより普通の口調で答えた。
「おっかしいだろ!! 頭も良くて運動神経も抜群でモテモテとか、どこのギャルゲー主人公だよ! お前はァァァアアアッ!!」
最下位の殿町は、血涙を流さん勢いで飛びかかろうとしたタイミングで、教室の扉が開いた。入ってきたのは、線の細い眼鏡をかけた小柄の女性だ。
「あれ?タマちゃんだ」
「やったー、タマちゃんだ」
「ラッキー、タマちゃんだ」
生徒達からそんな声が聞こえた。この女性は、生徒達から相当人気のある先生だ。
「は
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