第50話
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ジト目のユウナと困った表情を浮かべたクルト、静かな表情で呟いたアルティナの指摘にリィンが唸り声を上げて疲れた表情で肩を落としている中、ゲルドは首を傾げてリィンを見つめていた。
「クスクス………どうやらその様子だと、恋愛方面に関しては相変わらずみたいだね。」
「アハハ、むしろリィンが恋愛方面に鋭くなったら、リィンを知っている人達はみんな、天変地異が起こる前触れだと思うだろうね。」
「い、幾ら何でも天変地異の前触れはありえないだろう!?」
苦笑しながら答えたアメリアとフランツの話にその場にいる多くの者達が冷や汗をかいている中リィンは疲れた表情で指摘し
「そんな事を言われるくらい、鈍感って事よ、リィンは。確か……ベルフェゴール様だっけ?エリゼちゃんが積極的になったのも、多分睡魔族のベルフェゴール様との出会いが理由だったんでしょう?」
「そ、それは…………」
「………そうですね、アメリアさんの推測は概ね当たっていますね。」
「エ、エリゼお姉様……」
呆れた表情をしたアメリアの指摘に反論できないリィンが表情を引き攣らせている中、静かな表情で同意したエリゼの答えを聞いたセレーネは冷や汗をかき
(えっと……ベルフェゴールさん、今のアメリアさんの話は本当なのですか?)
(ええ、それについては話し始めたら長くなるから後で教えてあげるわ♪)
アメリアの話が気になっていたアルフィンはベルフェゴールと念話をしていた。
「アハハ……けど、そのお陰でリィンはエリゼちゃん達の気持ちに気づけたのだから、お互いにとってよかったと思うよ?」
「フフ、それらの件を考えればリィンのような男性は睡魔族のような積極的な性格をしている女性との知り合うべきかもしれないわね。」
「クスクス、何せ女性の方から”荒療治”をしてくれるものね♪」
「ううっ、セシリア教官まで………しかも実際に”荒療治”をされた側としては否定できない………」
苦笑しているフランツとセシリア、小悪魔な笑みを浮かべたレンの指摘にその場にいる全員が冷や汗をかいている中リィンは疲れた表情で肩を落とした。
その後ユウナ達はフランツ達からリィンの昔話を教えてもらって話に花を咲かせていると晩餐会の開始の時間が訪れた為、エフラム達に別れの挨拶をした後第U分校に割り当てられている待機室へと向かい始めた――――
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