第50話
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「………あの、先程エフラム殿下達は”黒の工房”の関係者全員を抹殺すると仰っていましたが、もしかしてその中には今もなお、”黒の工房”の拠点にいるかもしれない”わたしと同じ存在”も含まれているのでしょうか……?」
「あ……………」
(”アルと同じ存在”……?)
(一体どういう意味だ……?)
辛そうな表情で問いかけたアルティナの問いかけを聞いたセレーネは呆けた声を出して不安そうな表情をし、ユウナとクルトは不思議そうな表情で首を傾げていた。
「その件も含めて、今回の交流会で話し合うつもりだ。――――とは言っても、俺達メンフィルはその件に関しては”保護”をして、お前のようにその者達自身の未来を決めるまでは俺達で世話をするべきという考えだ。」
「それに恐らくその件に関してはクロスベル側――――ヴァイスハイト陛下達も同じ考えだと思いますよ。」
「まあ、女の子が大好きなヴァイスお兄さんが幾らクロスベルの為とはいえ、罪もない女の子達の命を奪うような事は絶対許さないでしょうしねぇ。―――まあ、ひょっとしたらリィンお兄さんみたいに保護した”アルティナと同じ存在”をハーレムに加えるかもしれないけどね♪」
「ちょっ、何でそこで俺が槍玉に上がるんですか!?何度も言っているように、アルティナをそんなつもりで引き取っていませんよ!?」
「ア、アハハ………さ、さすがに幾らヴァイスさんでもそこまではしないと思うけど………」
エフラムとサフィナはそれぞれ答え、サフィナの話を補足する説明をしたレンの答えにユウナ達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中リィンは慌てた様子で反論し、ティータは乾いた声で苦笑しながらレンに指摘し
「ふふっ、ですが確かに女性に優しいヴァイスハイト陛下の性格を考えれば、その点に関しては安心できますわね。」
「……そうですね。まあ、別の意味での心配が考えられますが。」
我に返ったセレーネは微笑み、アルティナはジト目で呟いた。
「………アルティナ、”黒の工房”が完全に制圧されて貴女と同じ存在がいて、その娘達が保護された後、もし貴女が希望するのだったら、その娘達も貴女のようにシュバルツァー家の使用人として引き取っても構わないわ。幸い、シュバルツァー家は”公爵”に陞爵する事が内定していながら、未だ使用人は貴女しかいないのだから、貴女以外の使用人もいずれ増やすべきだと思っていたもの。」
「そうだな……シュバルツァー家の使用人はアルティナだけなんだから、いずれシュバルツァー家が公爵になった後は大勢の使用人達を雇った時昔からずっとシュバルツァー家に仕えているアルティナがシュバルツァー家の使用人達の長――――”侍女長”になる可能性が高いんだから、できればアルティナと同年代かそれよ
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