第50話
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「ま、”抹殺………その、いつかその”黒の工房”という所を制圧する為にレンちゃん達もその作戦に参加するの……?」
サフィナの答えを聞いたティータは不安そうな表情を浮かべてレンに訊ね
「残念ながら、その件にレン達は関われないわ。ティータも知っての通り、今のレン達は第U分校の教官を務めているのだから、その件に関われるような暇はないわよ。」
「あの………メンフィル帝国とクロスベル帝国による”黒の工房”という所を制圧する作戦がいずれ行われるとの事ですが、その作戦にエレボニア帝国を加えるつもりはないのでしょうか……?」
ティータの質問にレンが答えるとアルフィンが複雑そうな表情でエフラム達に訊ねた。
「………アルフィン夫人にとってはお辛い事を指摘するようで申し訳ありませんが………――――”黒の工房”と協力関係を結んでいる疑いのある人物がエレボニア帝国政府の上層部にいるのですから、政府内にそんな人物が上層部にいるエレボニア帝国と私達が”黒の工房”を抹殺する為の協力関係を結ぶとお思いですか?」
「そ、それは…………」
「アルフィン…………」
「………………」
「ちなみにその人物はオリビエお兄さん――――オリヴァルト皇子も知っているわよ。」
エイリークの指摘に辛そうな表情で顔を俯かせているアルフィンの様子をエリゼは心配そうな表情で見つめ、リィンは目を伏せて黙り込み、レンは意味ありげな笑みを浮かべて答え
「エ、エレボニア帝国政府の上層部にその”黒の工房”と協力関係の疑いがある人物がいるって………!一体エレボニア帝国政府の誰がそんな所と協力関係を………というかオリヴァルト皇子殿下はその人の事を知っているのに何で、何もしないんですか………?」
(まさか…………)
ユウナは信じられない表情で呟いた後新たなる疑問を口にし、心当たりがあるクルトはある人物の顔を思い浮かべて真剣な表情を浮かべた。
「対処したくてもできないのです、今のオリヴァルト殿下の立場では。」
「オリヴァルト殿下は皇族ではありますが、政府内の発言力は皆無に等しいのです。」
「ま、”鉄血宰相”を始めとしたエレボニア帝国政府にとって自分達の意向に背く考えを持つオリビエお兄さんの存在は正直言って邪魔な存在だからね。今後の自分達の目的を邪魔させない為にも、オリビエお兄さんが持つ権限は1年半前の内戦勃発前と比べるとエレボニア帝国政府によって相当弱体化されているのよ。」
「さっき会った時はそんな所は全く見せていなかったけど………オリヴァルト皇子は辛い立場に立たされているのね………」
「オリビエさん………」
サフィナとセシリア、レンの説明を聞いたゲルドは静かな表情で呟き、ティータは心配そうな表情を浮かべた。
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